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もう何年も前になりますが、今回は僕が一般曹候補生として入隊してからどの程度給与をもらっていたのかざっくりと紹介していきます。
実のところ僕も入隊するまでは大まかな目安としての給与は算出できたのですが、
細かな手当て等、不透明なところが多々ありました。
これから入隊したい方の参考になれば幸いです。
目次
一般曹候補生の初年度給与
自衛隊の給与は階級と号俸で決まります。
階級とは、そのままの意味で自衛隊内の士とか、准尉とか佐官といった階級です。
号俸は勤続年数に応じて増えていく昇給みたいなものです。当然入隊当初は1からになります。
基本的にはこの2つで決まります。
つまり【給与】=【階級】と【号俸】で決まると考えてもらって大丈夫です。
また、階級や号俸はよほどのことがない限り下がることはないです。
たとえば、階級が3曹で号俸が15だと、基本給が23万2900円になります。
ちなみに号俸=昇給みたいなものだと言いましたが、
具体的に号俸(ごうほう)ってどうすれば上がるの?って疑問に思ったはずです。
年間で何号俸上がるのか
基本的に自衛隊では、勤続年数に応じて号俸が上がると考えてもらって大丈夫です。
自衛隊では、毎年勤務評定に応じて号俸が増えていきます。
(イメージとしては、通知表みたいな感じです)
特に優秀(全体の5%):8号俸
優秀(全体の20%):6号俸
通常:4号俸
劣る:2号俸
懲戒等対象:昇給なし
つまり、一般的な隊員は「毎年4号俸ずつ増え」ます。
ちなみにこれは最新(2023年11月24日現在)の基本給の範囲ですので参考にしてみてください。
佐官になるとめちゃくちゃもらえますね(笑
ボーナスって何ヶ月もらえるの?
実は、この賞与(ボーナス)に関しても、半年ごとの勤務評定が関わってきます。
要は、半年ごとのその人の仕事ぶりが評価されるようなものです。
ちなみに防衛省の人事マニュアルによると、主に5つの評価に分かれます。
- 特に優秀
- 通常より優秀
- 通常
- 通常より物足りない
- はるかに及ばない
賞与に反映される割合としては、
- 特に優秀(S):117%
- 優秀(A):104.5%
- 標準(B):92%
となっています。
※こちらの具体的な数値についてはソースが見つからなかったので目安程度にしてください。
単純に考えてみても、
B評価とA評価には、12.5%の差
B評価とS評価には、25%の差
があります。
なので、思っていたよりもけっこうな差がでます(笑
ちなみにボーナスに関しても、通常隊員であれば、B評価です。
新隊員であればほぼ間違いなく初年度はB評価なので、そこまで張り切らなくて大丈夫です。
この勤務評定に関しても、Sを取ればすごいです。Aならそこそこすごいです。
ちなみに僕は取ったことがありません(笑
同期の中には、Sを取った人がいて、単純に25%の差だったので、
その金額の差にびびったこともありました(笑
毎年ボーナスがもらえるのは、
夏:6月30日
冬:12月10日
になります。
だいたい(夏・冬合わせて)4.2ヶ月ぐらいはもらえました。
令和6年4月1日施行の「防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律」によると、最新のボーナスは夏冬合わせて4.5ヶ月は出るみたいですね!(普通にすごい!)
かなり高額です。士であっても冬には40万前後はもらえます。
ただし初年度は4月からの着隊になりますので、夏のボーナスは満額もらえません。
入隊当初の給与
それでは、実際に入隊してから給料はどれくらいもらえるのかをリアルに解説していきます。
◆(4月に入隊してから前期教育隊を終えるまで)※一般曹の場合
まず入隊当初の給与は大卒か高卒かによって異なります。
※現在の待遇は防衛省はこちらのページの下部(各種処遇について)で確認できます。
令和6年では、次のようになります。
高卒で入った場合は、
身分 特別職国家公務員
月額 198,800円(地域手当等を除く)
になります。
大卒だと209,500円です。
大卒者の初任給は、複数年かけて段階的に引き上げられる予定です。
生活費に関しては、
- 宿舎費は無料で、食事(月額27,000円相当)、制服・作業着・ワイシャツ・靴その他の衣服
類、寝具等も支給または貸与される
こととなっています。
なのでだいたい高卒で19.8万~ 大卒で20.9万~ もらえます。
そしてそこから共済組合(年金)、退職等年金、所得税、防衛共済(保険)等合わせて3万程度引かれます。
また、地域によっては地域手当があります。
北部の場合は5千円ちょっとはもらえていました。
だいたい手取りで計算すると、15万~17万ちょっとに落ち着くと思います。
それから教育隊のあいだに6月のボーナスをはさみますが、これは約0.5ヶ月分はもらえます。
手取りでだいたい8~9万くらいです。
なので北部から一般曹候補生になるのはけっこうオススメです。
とにかく陸上自衛隊の一般曹候補生に合格したいなら北部を受けるべき3つの理由
◆(後期教育隊に入ってから)※2士のとき
一般曹の場合、前期教育隊を終えた段階で給与に階級と号俸が適用されるようになります。
これ以降、高卒と大卒で給与に違いで出ることはなくなります。
高卒も大卒も同じ給料をもらっていくわけです。
だいたい7月の給料で階級と号俸合わせて19万後半もらっていけることになります。
そして基本的に後期教育隊を終えて部隊配属になる10月1日までは月々この給料でやっていきます。
ちなみに2士の段階では、
月給 198,800~201,200円
です。
大卒の場合だとここで月1万くらいは下がることになります(笑
◆(部隊配属後)※1士になってから
一士になると、給与は階級と号俸を合わせて
- 月額:206,300円~210,000円
です。
12月のボーナスには満額もらえるようになります。
ちなみに僕の頃には冬のボーナスで総支給40万を超えていました。
そこからいろいろ引かれても手取りは34万くらいはありました。
※令和になって自衛隊の給与もだいぶ上がったので現在は手取りで37万くらいはあるかと思います。
なので教育隊を終えてから士長になるまでは自動的に給与が上がっていくことになります。
以上のように自衛隊での給与は細かく決められています。
ですが、民間なんかと比べてもボーナスはかなり出ますので、給料は安定しています。
正直なところ、中小企業に勤めるよりかは、こっちで頑張ってみるのもアリじゃないのか、と思えるくらいです。
一般曹候補生になりたいって方は、
3曹になってからの給与は、
また、自衛官候補生の給料や自分が自衛隊に向いているか知りたいって方は、
ぶっちゃけ自衛官候補生の給料ってどれくらいなの? 自衛隊に向いている人、向いていない人についてガチで解説してみた
を読んでみてください。
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