とにかく陸上自衛隊の一般曹候補生に合格したいなら北部を受けるべき3つの理由

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陸上自衛隊の自衛官になる方法として大きく分けると、

  • 自衛官候補生
  • 一般曹候補生

の試験区分がありますが、高校を卒業する(した)からには将来が安定している一般曹候補生として自衛隊に入りたいという方もいると思います。

地域ごとに採用を行う一般曹候補生

一般曹候補生を受験するには、どのエリアで試験を受けるのかを選ぶ必要があります。

このエリア=住んでいる地域にする必要はありません。

東京(東部)から北海道(北部)を受けることだってできます。

具体的には、

  • 北部方面隊地域
  • 東北方面隊地域
  • 東部方面隊地域
  • 中部方面隊地域
  • 西部方面隊地域

の5つになります。

この5つの中から1つを選んで一般曹候補生の試験を受けるわけです。

なので例えば北部方面隊地域で受けて合格した場合には、北海道で一般曹候補生として採用されることになります。

より詳しく地域を見てみると、

北部方面隊地域=北海道

東北方面隊地域=青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県

東部方面隊地域=茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県

中部方面隊地域=富山県、石川県、福井県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、
和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県

西部方面隊地域=福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

といった感じになります。

しかし、この5つの採用地域の難易度は同じわけではありません。

自衛隊の一般曹候補生の場合、採用に関してはそれぞれの方面隊に任せているため、当然合格するための難易度は異なっています。

一例を挙げると、あるところは筆記試験で70%が必要なのに対して、別のところでは50%もあれば十分といった感じです。

なので、もし勉強が苦手だったりした場合には、一番簡単な地域で受験する方法をオススメします。

とにかく一般曹候補生に合格したいなら北部を受けろ

ぶっちゃけタイトルに答えを言ってしまってはいますが、とにかく一般曹候補生として将来安定した自衛官ライフを送りたいなら北部を受けてください。

その理由としては、

  • 北部では自衛官が不足している

からです。

なぜ不足しているのかという理由についてなのですが、少子高齢化士の不足なんかがあげられます。

この辺の事情については、こちらの記事を参考にしてみてください。

自衛隊 採用年齢引き上げするも隊員確保に苦戦する理由と倍率について

もちろん、北部以外の地域も自衛官(士)の不足はしているのですが、その中でも北部が圧倒的に不足しているわけです。

※令和における最新の状況については広報官に確認してください。中国の影響で西部となっている可能性も考えられます。

なぜ北部では自衛官が圧倒的に不足しているのか

では、なぜ北部で自衛官が不足しているのかについてなのですが、

そもそも北部=北海道なので土地がめちゃくちゃ広いです。

北海道の面積は九州の2倍以上であり、その広さは九州・中国地方・四国(3県分)とも言われており、日本の面積の5分の1と言われています。

そんなわけもあって北海道だけでもかなりの隊員が必要であることが分かると思います。

実際に下図以外にも分屯地なんかがあったりします。

こうした背景もあって北部では自衛官の数が足りていないです。

ぶっちゃけ北部は何割あれば合格できるのか

自衛隊の一般曹候補生の1次試験を受けるとなると、全体的な平均としては各科目で6割以上が求められます。

ですが、北部に関しては

  • 平均5割以上

あれば大丈夫です。

ちなみに難易度では、東部が圧倒的に難しいです。安定して合格するとなると平均して7割以上は必要になってきます。

北部の次に受かりやすいのは西部です。

僕の同期の中には関東に住んでいるにも関わらず、なんとしても一般曹候補生として自衛官になりたいがために北部で受けて入ってきた人もいました。

どこで試験を受けるのかという問題なのですが、お住まいの都道府県で受けられます。わざわざ北海道へ受験しに行く必要もないです。

身体検査に関しても自衛隊の求める基準を満たしていれば大丈夫です。

この辺に関しては、

【令和版】自衛隊 一般曹候補生に最短で合格する方法

でカバーできます。

北部の一般曹候補生の教育隊について

見事に北部で一般曹候補生として採用された場合には、北海道札幌市にある真駒内駐屯地で教育隊を受けます。

北海道で自衛官になったら教育隊で配属される真駒内駐屯地について

まとめ

これまでのお話からもわかるように、自衛隊で自衛官の数が不足している現状であるにも関わらず、採用地域によって倍率や難易度は変わってきます。

北部を受けるべき3つの理由としては、

  1. 特に北部は自衛官が不足
  2. 筆記試験が通りやすい
  3. 倍率が低い

といった理由があります。

なのでなんとしても一般曹候補生として自衛隊へ入隊したいって場合には北部で受けるしかないです。

実際に東部で受けたけど落ちたから今度は北部で受けたら合格できた、って話もちらほら聞きます。

なのでこの辺は自分とよく相談して決めてみるといいと思います。

また、自衛官を目指す場合は、自分が自衛官に向いているかどうか事前に知っておくのがベストです。

自衛隊に向いている人、向いていない人についてガチで解説してみた 【令和版】自衛隊 一般曹候補生に最短で合格する方法 【令和版】一般曹候補生の倍率

her

地域によって難易度が違うことは覚えておこう

3 COMMENTS

her

令和2年の防衛白書(資料51)によると、一般曹候補生(陸-男子)の倍率は全地域で4.3倍でした。
自衛官の充足率、現員数の推移もほぼ横ばいとなっているためここ数年で大きな変化はありません。
北部に関しては一次を突破するのに5割あれば十分です。7割取る対策をしておけばいいと思います。

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