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少子化や民間への有効求人倍率が高いこともあって防衛省では、自衛隊の隊員の確保に苦戦しています。
その結果、
・自衛官候補生
・一般曹候補生
の採用年齢が32歳まで引き上げられました。
では実際に、自衛官候補生や一般曹候補生の採用年齢が引き上げられたことについてや、最近の倍率、志願者数について見ていきましょう。
以前に僕が書いた記事、
をもとにお話していきます。
そもそもいつから採用年齢の上限が32歳になったのか
防衛省によると、2018年の10月から自衛官の採用年齢を26歳から32歳まで引き上げたそうです。
その他にも、
隊員を確保するための対策として女性の活用や無人装備品の研究に力を入れている
そうです。
つまり、今後は女性自衛官への門戸も開放されていくことになります。
しかし、こうした対策をしているにもかかわらず、景気回復の影響もあって人手不足となっているみたいです。
では、そうした背景の中で、ここ数年の自衛隊の志願者数と倍率の推移について見てみましょう。
- 自衛官候補生
- 一般曹候補生
- 幹部候補生
の順番に見ていきます。
自衛官候補生の志願者数と倍率
防衛省によると、自衛官候補生の志願者数は、
2013年:3万3534人から
2017年:2万7510人に減った
そうです。数にして6024人も減っています。
さらに令和になって、人手不足は加速しています。
防衛省は今春採用となる令和4年度に募集する自衛官候補生を9245人と計画したが、実際の採用者数は5~6千人程度にとどまり、達成率は過去最低だった平成30年度の72%を大きく下回る見込みだ。<独自>任期制自衛官、採用達成率過去最低に
身体検査も考慮すると、自衛官候補生の倍率は2~3倍あればいいほうでしょう。
もっと詳しく倍率や試験内容を知りたいって方は、
【令和版】自衛官候補生の倍率 【令和版】自衛官候補生の試験内容
を参照にしてみてください。
一般曹候補生の志願者数と倍率
一般曹候補生の志願者数の推移と倍率については、
2013年:3万4534人から
2017年:2万9151人に減った
そうです。志願者数では、5383人も減少したことになります。
倍率については、約3~3.5倍いくかいかないかになります。
令和4年度では、一般曹候補生はおおむね達成とのことで、やや人手不足となっていることが読み取れます。
任期がない「一般曹候補生」は採用計画数6980人をおおむね達成できる見通し
詳しい倍率と試験内容については、
【令和版】一般曹候補生の倍率 【令和版】自衛隊 一般曹候補生に最短で合格する方法
を読んでみてください。
幹部候補生の志願者数と倍率
幹部候補生の志願者数の推移については、
2013年:9077人から
2017年:5436人に減った
つまり4割の減少になります。
ちなみに幹部は、曹や士と違って組織全体の充足率は92.9%と高くなっています。
(少子化直撃・ハラスメント問題で自衛官採用に逆風…最前線の「士」、予定の6割しか採用できず)
より詳しく一般幹部候補生の倍率を知りたい方は、
【令和版】一般幹部候補生の倍率 自衛隊の一般幹部候補生に合格する3つの方法
結局のところ少子化と有効求人倍率の影響
少子化と有効求人倍率の影響がどの程度出ているかを数字で表してみると、
自衛官の募集対象年齢だった18~26歳の人口は1994年の約1700万人から、17年は約1100万人に減少。
一方で自衛官の年間採用者数はほぼ変わっていない。
陸自幹部は「民間からの求人が多いという理由で、学校での説明会を開かせてもらえないこともある」と危機感を募らせる。
といった状況になっています。
注目すべき点は、自衛官の年間採用者数はほぼ変っていないというところです。
つまり、ここ数年、志願者数が減っていることからも、倍率は下がり続けています。
これは自衛官になりたい方にとっては朗報です。
そして、防衛省によると、
自衛官の平均年齢も上昇している。90年は31.8歳だったが、昨年は35.9歳になった。
装備品の高性能化や海外派遣の増大に伴い、専門性を備えた曹や幹部を増やす代わりに、任期制自衛官を削減したことや高学歴化が進んだことも影響している。
となっています。
平均年齢も上がってきています。
また、定年年齢についても、
階級により53~60歳となっている定年年齢について96年以来の引き上げを検討しており、年内に決定する方針だ。
となっています。
ひょっとしたら、階級によっては60歳以降も自衛官として仕事を続けられるようになるかもしれません。
なので、20代後半から入っても頑張れば定年まで勤められますので、退職金もかなりもらえます。
女性自衛官の割合も10%を目指している
さきほども少し言及したように、自衛隊では女性自衛官の採用を積極的に行っていくようです。
具体的な防衛省の活動を振り返ると、
自衛官の中で6.5%(約1万5000人)にとどまっている女性自衛官の採用も進めている。
女性を配置できる部隊の制限は段階的に解除されており、今年8月には初の女性戦闘機パイロットも誕生した。
制限が残る潜水艦についても、女性を乗せた試験航海を始めた。今後は採用者に占める女性の割合を10%以上とする目標を掲げることで、2030年度に全自衛官における割合を9%以上にしたい考えだ。
となっています。
今までは女性では就くことのできなかった職種や仕事内容にもこれからはどんどん関わることができるようになっていくと思います。
これから自衛官を目指したいって方には本当になりやすい環境になっていきていると思います。
なので、興味を持った方はぜひ目指してみてください。
自衛官になるには? 試験内容や倍率、採用後の流れまで徹底解説
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