【令和版】自衛官候補生の倍率

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最新の自衛官候補生の倍率合格ラインについて解説します。

平成元年から令和5年(2023年)までの自衛官候補生の倍率や合格率、陸・空・海の倍率を紹介しますので参考にしてみてください。

参考資料は防衛省が刊行している防衛白書になります。

自衛官候補生の志願者数と倍率

1988年〜2015年までの倍率と応募・採用者数

まず2015年までの自衛官候補生の志願者数を見ていきます。

2015年までは、このような推移となっています。(何でも統計

特徴としては、

民間の有効求人倍率が高いと自衛官候補生の倍率は下がる

といった点です。

逆にリーマン級の不況が来れば、倍率は9倍くらいまで膨れ上がります。

平成26年〜平成30年までの倍率と応募・採用者数

では、平成26(2014)年から平成30(2018)年までの応募者数と採用者数を見ていきます。

これを倍率、合格率(確率)に換算すると、

  • 2014年:3.8倍 合格率:26%
  • 2015年:3.5倍 合格率:27%
  • 2016年:3.8倍 合格率:26%
  • 2017年:3.6倍 合格率:27%
  • 2018年:3.9倍 合格率:25%

となっています。

さらにこの直近5年を平均で算出すると、

平均倍率:3.7倍 中央値:3.8倍

となっています。

自衛官候補生の倍率は3.8倍前後と言えます。

令和元年の倍率

2019年の自衛官候補生の倍率は、3.91倍です。

応募者が28,844人と、2018年より699人増加しました。

倍率は0.11の増加です。

例年の平均倍率と近いのでそこまで劇的な増減はありませんでした。

しかしある一定数の方は身体検査で落ちることを考えてみると、倍率はもう少し低めに見積もってもいいと思います。

では、自衛官候補生の陸・空・海の倍率が令和元年どうだったのかを見ていきましょう。

令和元年度(2019年)

自衛官候補生(男子)の倍率

  • 陸上自衛隊 倍率:3.8倍
  • 海上自衛隊 倍率:5.8倍
  • 航空自衛隊 倍率:3.5倍

自衛官候補生(女子)の倍率

  • 陸上自衛隊 倍率:2.9倍
  • 海上自衛隊 倍率:7.1倍
  • 航空自衛隊 倍率:7.9倍

2019年度では、男子の場合、海>陸>空、

女子の場合、空>海>陸の順に倍率が高くなっています。

では次に採用枠を見てみます。

令和元年度の採用予定数を見てみると、男女で陸>空>海の順に採用枠が大きくなっています。

倍率と採用予定数が分かったところで、これから自衛官候補生を目指す方の合格率を少しでも上げるための方法としては、

  • 男子の場合は空>陸>海
  • 女子の場合は陸>海>空

を優先して受けることをおすすめします。

これは単に倍率の低いところを受けた方が合格しやすいからです。

令和2年 (2020)年の倍率

こちらも令和3年の防衛白書、資料51によると、

令和2年(2020年)の自衛官候補生の倍率は全体で

男子:4.3倍

女子:4.1倍

陸・海・空で、

男子

陸:4.5倍

海:6.6倍

空:3.3倍

女子

陸:3.3倍

海:8.0倍

空:6.0倍

となっています。

難易度としては、男子で空⇨陸⇨海、女子で陸⇨空⇨海の順に受かりやすくなっています。

注目するべき点としては、女子の場合令和元年と比較して空と海の順番が入れ替わったくらいです。

令和3年 (2021)年の倍率

資料57 自衛官などの応募及び採用状況(令和3(2021)年度)によると、

自衛官候補生 倍率

前年と同じく男子で空⇨陸⇨海、女子で陸⇨空⇨海の順に受かりやすくなっています。

全体の倍率

男子:5.3倍

女子:5.5倍

陸・海・空で、

男子

陸:5.5倍

海:6.8倍

空:4.1倍

女子

陸:5.1倍

海:6.6倍

空:5.7倍

令和4年 (2022)年の倍率

令和5年の資料66 自衛官などの応募及び採用状況によると、

自衛官候補生 倍率

前年と同じく男子で空⇨陸⇨海、女子で空⇨陸⇨海の順に受かりやすくなっています。

全体の倍率

男子:6.0倍

女子:6.1倍

男子

陸:6.3倍

海:7.0倍

空:4.8倍

女子

陸:6.3倍

海:6.7倍

空:5.6倍

全体的に倍率は上がっています。男性で0.7倍、女性で0.6倍の増加です。

全体で男女どちらも6倍を超えていますが、実際は違います。

学力だけでなく身体検査も含めているからです。

令和5年 (2023)年の倍率

令和6年の資料68 自衛官などの応募及び採用状況によると、

令和5(2023)年 倍率

令和5(2023)年 自衛官候補生 倍率

2022年とは異なり、男子で空⇨海⇨陸、女子で空⇨陸⇨海の順に受かりやすくなっています。

全体の倍率

男子:5.9倍

女子:7.8倍

男子

陸:6.2倍

海:5.9倍

空:5.3倍

女子

陸:7.8倍

海:12.3倍

空:6.6倍

令和6年 (2024)年の倍率

令和7年の防衛白書が刊行され次第更新します。

最新の防衛白書はこちらから見れます。

自衛官候補生に受かるには?

これまでの自衛官候補生の倍率を見ればわかるように、試験を受けたからといって全員が合格するわけではありません。合格率に関して言えば、4割を切っている可能性が高いです。

特に令和二年度からは筆記試験のレベルも高校卒業程度まで上がっています。

一般的に自衛官候補生の試験に不合格となる理由については、

  • 筆記試験が悪い
  • 身体検査で基準を満たしていない
  • 面接で失敗

の3つが挙げられます。

ぶっちゃけたところ、その当時の僕もなぜ自衛官候補生に新卒で高校を出る子たちが落ちるのか理由が知りたくてしかたなかったです。

なので僕が自衛官になろうとしていたその当時の広報官にその理由を聞いてみました。

すると、たいていの志願者が落ちる理由は、

  • 身体検査

になってるみたいです。

身体検査の合格基準募集要項より)

自衛官候補生 身体検査

例えば、いくら筆記や面接が良くても身長がまったく足りていなければ普通に落ちるみたいです。

【令和版】自衛隊の身体検査に合格するための基準

自衛官候補生に落ちた場合には、再受験するべきかどうかの見極めも大事です。

自衛隊に落ちたら再受験するべきか? 【令和版】自衛官候補生の試験内容 自衛隊の教育隊で準備しておきたい必要な持ち物

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自衛官候補生の試験は筆記よりも身体検査が重要かも

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