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よく自衛官候補生は任期満了金がもらえるから一般曹候補生よりも給与が多いといったようなお話を聞きますが、実際のところ自衛官候補生って給与はいいの?って話をぶっちゃけていこうと思います。
最新の給与は防衛省の各種処遇についてから確認できます。こちらのページの下部
目次
令和の自衛官候補生の給与
給与の金額は4月に陸上自衛隊に入隊した場合を仮定しています。
自衛官候補生は、入隊後にある前期教育期間(3ヶ月)を過ぎると2士の階級を与えられます。そこで正式に自衛官となります。
なので階級が与えられるまでの期間を自衛官候補生として過ごすわけです。
階級が与えられると立派な自衛官として勤務をします。
昇級するスピードを除けば、ほとんど一般曹候補生とちがいはありません。
部隊配属後の仕事においても一般曹候補生と同じです。
【令和版】自衛官候補生と一般曹候補生の違い&メリットやデメリット
入隊から約3ヶ月
自衛官候補生として陸上自衛隊に入隊した場合、入隊してから前期教育隊が終わるまでの3ヶ月間の給与は、
- 月給:157,000円 (入隊から約3か月)
となっています。
そして約3ヶ月の前期教育隊を終えると、
- 自衛官任用一時金:221,000円(2士に任官する際)
がもらえます。
この3ヶ月間のみの給与を計算すると、
3ヶ月分の月給が47万1,000円、これに自衛官任用一時金を足すと、69万2,000円となります。
1ヶ月の平均は23万666円です。
正直なところ、この3ヶ月間を給与だけでみると少ないと感じると思いますが、自衛官として働く場合、
- 宿舎費は無料で、食事(月額約27,000円相当)、制服・作業服・ワイシャツ・靴
その他の被服類、寝具等も支給又は貸与されます。
なので家賃や食費はかからないです。手取りをそのままもらうことができます。
ちなみに4月に自衛官候補生として入隊した場合、前期教育隊の間に6月を迎えることになりますが、この時点でボーナスはもらえません。
え、自衛官候補生にはボーナスないの?と思うかもしれませんが、
安心してください。自衛官候補生も賞与(ボーナス)はあります。
いつもらえるのかというと、
- 年2回(6月、12月)※2士任官後
になります。つまり、4月に入隊した場合、2士になった冬のボーナスから支給されることになります。
そのため自衛隊では、自衛官任用一時金を出すことで少しでも頑張ってもらおうとお金を出しています。
ちなみに一般曹候補生として入隊した場合は6月にボーナスは出ますが、満額ではありません。約0.5ヶ月分です。
そういう意味では、最初の三ヶ月間は自衛官候補生だろうが一般曹候補生だろうがたいして給与に差がないのが実情です。
入隊から約3ヶ月後~(2士に任官後)
自衛官候補生は前期教育隊を終えると階級が2士となるため、ここで正式な自衛官となります。
この時点での2等陸・海・空士の給与は
- 月給:198,800 (高卒)、209,500 (大卒)
となっています。
階級がもらえることで月給が上がります。
ちなみに自衛隊は階級と号棒で給与が決まるため、この時点で月給は一般曹候補生に並びます。
それから後期教育隊を終えて部隊配属になるまではこの月給で勤務をしていくことになります。
衣食住が無料であることを考えると、けっこうな金額になるのではないのでしょうか。
年明けの1月1日になると……
自衛官候補生として4月に入隊して年末に入り、1月1日になると、
階級が1士になります。
(引用: 給料.com)
1士になると、
- 月給:206,300円~223,800円
になります。2士と比べても月給で7,500円〜のUPです。
なのでこの期間は月給20万6,300円×12ヶ月+賞与4.5ヶ月分が給与になります。
※賞与年2回(6月・12月/2018年度実績4.5ヶ月分)
さらに1年 後、陸・海・空士長に昇任します。
士長がおよそ206,500円~259,900円ですが、士長になった直後は劇的に給与が増えるわけではありません。
この時点で自衛官候補生としては、1年9ヶ月勤務していることになります。
ここまでくると、あと三ヶ月勤務すれば任期満了金がもらえます。
1任期ごとにもらえる任期満了金
自衛官候補生には任期満了金が発生します。
任期満了金とは、
入隊後に1任期、2任期を満了するごとにもらえる手当のことで、特例退職手当とも呼ばれます。
1任期ってどれくらいの期間なの?と思うかもしれませんが、
- 陸上自衛隊の1任期:1年9ヶ月
- 海上・航空自衛隊の1任期:2年9ヶ月
となっています。
具体的には下記のような金額になります。(最新の情報は自衛官候補生の募集要項から)
陸上自衛隊を自衛官候補生として1任期で満了する場合、
- 任期満了金:63万5,100円(1任期)
もらえます。
そして自衛官候補生の場合、1任期を終える段階で
- 自衛官を続ける(任期継続)
- 民間に就職する
の選択をすることになるのですが、もしこのまま自衛官を続けたいとなった場合、2任期目を継続して続けることになります。その場合には、2任期終了時の満了金(特例退職手当)が156万円が上乗せされることになります。
ちなみにこの時点で自衛官を続ける選択をしたからといって、満了金がもらえないといったことはないので安心してください。
さらに、もし就職をする場合には自衛隊が就職のサポートをしてくれます。
自衛官候補生では、お金を稼げるだけではなく、その後の就職支援もしてもらえます。
もし自衛官を生涯やっていこうと思った場合には、曹の試験も受けることができます。
まとめ
これまでに陸上自衛隊の自衛官候補生として1任期勤務した場合にいくらもらえるのかを計算してみたところ、
陸上自衛隊で自衛官候補生を1任期やってみた場合、約703万円稼げます。
え、こんなに稼げるの?と正直疑問に思ったと思います。
もっとわかりやすく図で表してみると、下図のような金額になります。
(ちなみに4月1日に入隊した場合、4月18日の給与は半月分となります)
僕も初めはこの金額を見て、こんなに稼げるのか?と思いましたが、実際に計算してみたところ、稼げます。
事実です。
この金額の上に衣食住が無料なため、自衛官候補生として入隊してお金を稼ぐのは普通にアリです。
自衛官候補生として入隊するのをオススメするのは、
- 自衛官としてがっつりお金を稼ぎたい
- 自衛隊を続けるか今のところ分からない
- 一般曹候補生には受かる自信がない
といった場合です。
もし自衛官候補生の試験内容について知りたいって方は、
を参照にしてみてください。
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