自衛隊の教育隊で坊主になる3つの合理的な理由

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以前、自衛隊の教育隊では何をするのかについてお話をさせていただきましたが、

今回は自衛隊に入隊すると新隊員が全員坊主になる理由について解説していこうと思います。

正直なところ僕も初めて自衛隊に入隊するときには坊主が嫌で仕方ありませんでした。

ですが、坊主になって教育隊の訓練を日々こなしていくうちに、これは坊主でないとやっていけないな、と思える理由がありました。

これから自衛官になりたいって方、教育隊を迎える予定の方は参考にしてみてください。

自衛隊の教育隊ではいつ坊主になるのか

基本的に自衛隊では、4月に駐屯地に着隊した場合、

全体のうち8割方は坊主ではありません(笑

その理由としては、

  • 自衛隊の広報官に坊主である必要はないと言われてきた
  • 1分1秒でも坊主になりたくないと思っている

といった理由があるからです。

ちなみに僕は後者の1分1秒でも坊主にはなるまいと時間を稼ぐ新米隊員でした。

いつバリカンで坊主になるのかビクビクしていました。

それとは反対に、

  • 入隊当初から坊主にしている

見かけはやる気のありそうな隊員もいました。

なので自衛隊に入る前に坊主にするのかについては完全に好みになります。

それでは自衛隊ではいつ坊主になるのかについてなのですが、単刀直入に答えると、

  • 入隊して数日で全員坊主になる

といったところです。長さは5ミリです。

場所によっては即日で坊主になるところも噂ではあると聞きました。ですがどの駐屯地であっても新隊員は坊主にされます。

空いた時間に並んで一人ずつバリカンで坊主にされていきますが、少し問題があります。

それはバリカンで刈るとき

  • 普通に痛い

です(笑

なぜ痛いのかというと、自衛隊にあるバリカンは年代物であるので充電は満足にできないし、刃はボロボロになっています。なので充電器に差しながら長い髪を刈るので普通に髪にひっかかります。

正直なところこの痛みに耐えるところから訓練は始まっていると僕は思っています。

と言いたいところですが、わざわざ分かっていてこの痛みに耐える必要はないのでオススメの方法としては自衛隊に入るギリギリのところで坊主にしてください。

できれば事前にバリカンを購入して持参することをオススメします。

その理由としては、

  • 約6ヶ月の教育期間は坊主でなければならない

からです。正直なところ自衛隊にあるバリカンで前期教育隊と後期教育隊の6ヶ月間を過ごすのは大変です。台数も限られていますし、いちいち借りなければなりません。

それに対してマイバリカンであれば自分のタイミングで長さを調整して刈ることができます。刃も新しいため痛くないです。

コスパも良くてオススメのバリカンとしては、

になります。

理由としてはシンプル

  • 優れた防水性
  • 刃の交換ができる
  • 刈り高さ調節可能

といった点です。そのまま水洗いもできますし、オイルも付属しています。長さの調整は6ミリ、6ミリ、9ミリといった段階で調整が可能です。また、切れ味が落ちてきても刃の交換ができるので長く使うことができます。

なぜ自衛隊の教育隊では坊主なのか

自衛隊に入隊すると坊主にしなければならない理由は明らかになりましたが、そもそもなぜ坊主なのかという理由がよく分からないと思います。

その理由について僕の経験をもとに考えてみると、

  1. 戦闘で不利にならないため
  2. 品位を保つため
  3. 時間節約術

といった3つの理由になります。

まず1つ目の戦闘で不利にならないためというのは、そもそも自衛隊とは、

わが国の防衛を主たる任務とし、わが国に対する侵略事態に備えるための体制を整備

するために存在しています。特に近年では、不審船・武装工作員などによる活動、核・生物・化学兵器によるテロなんかも問題視されています。

なので状況によっては一時的に戦闘をする場合があります。

その際に髪が長いと、

  • 相手に髪を掴まれる

可能性があります。そのため坊主であった方が戦闘では有利になります。

ですが、短ければいいというわけでもありません。極端な話、スキンヘッドですとケガをする可能性が出てきます。長さ的には5ミリくらいがちょうどいい感じです。

2つ目の理由は品位を保つためです。

自衛隊法の第58条には

  • 隊員は、常に品位を重んじ、いやしくも隊員としての信用を傷つけ、又は自衛隊の威信を損するような行為をしてはならない。
  • 自衛官及び学生は、防衛大臣の定めるところに従い、制服を着用し、服装を常に端正に保たなければならない。

と明記されています。

特に自衛隊の入隊式なんかはTVで全国的に報道されたりします。そのときに制服が乱れていたり、長髪の自衛官が映っていたりすると、正直、大丈夫なのか? と思われたりするわけです。式典なんかでは見た目が重視されるので新隊員は坊主にされるわけです。

3つ目の理由は、自衛隊流の時間術になります。自衛隊の教育隊はやるべき訓練内容が多すぎて忙しいです。日々のアイロン掛け、靴磨き、ベッドメイクから銃の整備、基本教練、体力練成といった訓練までみっちりあります。そうなると、必然的に食事の時間、入浴の時間が短くなっていきます。

なのでゆっくりと風呂に入る時間はないです。入浴時間は5分前後です。5分から10分以内に身体を洗わなければなりません。そうなると当然、ドライヤーで髪を乾かす時間なんてないです。ドライヤーを使わずに自然に乾かせばいいと思うかもしれませんが、風邪をひかれて課業を休むと訓練に支障が出ます。

一人が休むと補修をしなけれならないため時間もかかります。そのため、自衛隊では坊主にすることで

  • 髪を乾かす時間
  • 風邪になるリスク

を減らしているわけです。そうすることで100%訓練に集中することができます。

以上のような理由から自衛隊では着隊すると同時に坊主になるわけです。

まとめ

これまでのお話をシンプルにまとめてみます。

まず自衛隊に入隊すると、数日で坊主になります。

教育隊が終わるまでの間は基本的に坊主です。

坊主になるのは、

  1. 戦闘で不利にならないため
  2. 品位を保つため
  3. 時間を節約するため

といった3つの理由になります。

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自衛隊では坊主=合理的

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