自衛隊 教育隊ってそもそも何するの?きついの?って話

おつかれさまです。

今回は僕が自衛隊に入隊した際に受けた教育隊についてお話をしようと思います。



よく教育隊はきつい、教官が厳しすぎる、辞めるやつが多いといったような

ネガティブな印象を抱きがちですが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

僕の経験をもとにお話していきます。

そもそも自衛隊の教育隊って?

 

自衛隊の教育隊とは、これから自衛官としてやっていく上で、

  • 自衛官としての基礎的なこと

を学んでいく期間になります。

その基礎的なこととは、アイロンのかけ方、半長靴の磨き方、ベッドメイクといった生活的部分や

敬礼、基本教練、体力練成、といった自衛官として最低限身につけておかなければならない部分、

そして自衛隊法、服務の宣誓、銃の扱い方といった実戦的な部分などがあります。

基本的には生活から銃の扱い方まで細かく学んでいくことになります。

けっこう学ぶことがあって忙しいです。

いつ教育隊に入るのか

 

自衛官候補生にしろ、一般曹候補生にしろ、はたまた陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊であっても教育隊は入隊直後に必ずあります。

また、教育隊は前期教育隊と後期教育隊に分かれます。

前期教育隊では前述したように、自衛官として基礎的な部分を身につけていくことに重きを置いています。

それに対して後期教育隊は、職種によって学ぶ専門的な分野に力を入れています。

陸上自衛隊であれば、前期教育隊が3ヶ月、後期教育隊が3ヶ月の計6ヶ月、おおよそ半年にわたって教育隊を受けることになります。

なのでけっこう長いです。

僕も前期教育期間中なんかは、あと何日で終わるか指折りで数えていました。

教育隊のあいだは何人部屋なのか

 

よく自衛隊では教育期間中の居室はタコ部屋といわれたりしています。

その所以としては、10人部屋だったり、8人部屋だったり、と狭い部屋に対して人数が多すぎるといわれているからです。

実際に僕もそんなわけないだろう、せいぜい5、6人くらいじゃないのか?と思っていたりもしていたのですが、

入隊してみると、10人部屋でした(笑

けっこう狭かったです。人が通れないということはありませんでしたが、

壁際にはそれぞれのロッカーがあって、2段ベッドが5つ、それからちょっとした居間にローテーブルと3人掛けのイス1脚、1人掛けのイスが2脚ありました。

ちなみにベッドとベッドのあいだは人一人しか入らないです。

なのでそこは譲り合っていきましょう。

教育隊では坊主なのか説

 

さて、僕が教育隊に入る前に一番気にしていた問題というのは、やはり坊主になるのか問題でした。

よく自衛隊に入ったら短髪でなければならないとか、髪を伸ばすことができないとったような説がたびたびみかけられますが、僕の経験したところによると、

  • 入隊して数日後に全員坊主になる

ということが明らかになりました。

ちなみにバリカンで順番に刈られます(笑

基本的に入隊するまでは坊主になる必要はありません。

中には入隊する前からはりきって坊主の人もいますが、この辺は好みの問題です。

あと、気になるところとして長さですが、僕のいたところでは5ミリでした。

5ミリ以上伸ばしてもいけないし、それ以上短くなってもいけないといったような感じです。

けっこう髪の長さに関しては厳しかったです。

よく、「○○、ちょっと髪が伸びてるから切ってこい」なんてことはよくありました。

なので入隊する前には自前のバリカンを持っていくことをオススメします。

確かに自衛隊にはバリカンがありますが、何年も使われていて刃が痛んでいるのと、

切れ味が悪いこともあって、坊主になるときにけっこう痛いです(笑

普通にガッとバリカンが髪にひっかかります。

ちなみにその当時僕が持っていたバリカンは、刃の交換が可能かつ、油がついている下記のものでした。

価格が安い割りに性能がいいです。そしてある程度水に濡れても大丈夫です。

教育隊の思い出としては、よく日曜日の夕方に同期とバリカンでお互いに髪を刈りあっていました。

なつかしいです。

ちなみに教育隊が終わると、ある程度髪を伸ばすことはできます。

ヒゲはNGです。

教育隊って毎日何するの?

 

よく僕も入隊する前は、教育隊って3ヶ月間も何するんだ?って思っていたりもしました。

これからお話する内容は、陸上自衛隊になります。

まず着隊すると入隊式があります。

ここでは服務の宣誓をします。

宣誓の内容としては、

・私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法 及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。

になります。

これは入隊したらすぐに覚えなければならないうちの1つでもあります。

それから日々の課業としては、

0600に起床してから急いで着替えて点呼を受けなければなりません。

ちなみにこの点呼、恐ろしいほど時間が足りないです。特に最初の頃なんかは、靴紐を結ぶのになれていなかったりしたこともあって大変でした。

あと、居室のカーテンを開けていなかったり、室内を汚いまま出てきたりすると、台風というものがあって、

部屋の中をめちゃくちゃに荒らされるようなこともありました。

今ではけっこういい思い出です。

点呼が終わったら、居室にもどって、ベッドメイクをします。毛布やシーツをきちんとたたんだりしなければなりません。

0615になると、外に集合して隊列を組んでから食堂まで走ります。僕のところではけっこう距離がありました。

そこでだいたい10分前後食事を取ります。もちろん帰りもダッシュです(笑

再び居室にもどったら、座学の準備やら銃の搬出をしたりします。健康診断がある日は、それだけで午前が終わったりもします。

その後は朝の課外があります。体力練成をしたりもします。腕立てだったり、銃を前に出してひたすら腕を伸ばすといったような、けっこう体力的にはきつい体勢です。

それから朝礼があります。朝礼が終わると課業に入ります。

ちなみに入隊して1ヶ月半くらいは座学ばかりなのでけっこう楽です。

訓練の方も最初は適度な腕立て伏せや、軽いストレッチなんかが多い感じでした。

また、基本教練もあります。回れ右や右向け右といったような基本的なことを学んでいきます。

1700には課業が終わります。その後各班で反省会をやったり、軽い体力練成をしたりもします。

もちろん、その後は食堂へ行ったりします。

居室にもどってからは、各々の時間が過ごせます。

もちろん入浴もありますが時間が決まっています。

アイロンをかけたり、靴を磨いたりと、やることさえやっておけば大丈夫です。

入隊したての頃はネームや階級章の縫いつけでけっこう厳しく言われたりもしますが、コツを徐々に掴んでくるのでそこまで心配する必要はありません。

2100くらいから清掃があります。

そして点呼があった後に2200には消灯です。

一日おつかれさまでした。

基本的にはこの課業の間に防毒マスクの装着、銃の使い方、体力検定、演習をこなしていくことになります。

後期教育隊になってもこの流れはほとんど変りません。

ただ、後期教育隊では、より専門的なことを学んでいくので職種によって異なってくる部分があります。

ぶっちゃけきついのか問題

 

基本的にきついか、きつくないかで言うと、人それぞれになります。

確かに時間的にはやることが多すぎてきついです。

移動ではあっちこっち走り回ります。

些細なことで指導を喰らいますし、厳しい人は鬼のように厳しいです。

ですが、鬼のように厳しい人の中には本当に優しい人もいます。

僕も入隊当初は、面倒くさくなったら辞めよう、だからとりあえず入ってみよう、みたいな気持ちがありました。

精神的にもきつい時期はきついです。ですがこれも訓練の一貫です。

よく自衛隊では連帯責任といわれたりしますが、これは事実でもあります。

その理由としては、有事の際には単独で行動することはないからです。

部隊で、小隊で動きます。なので、教育期間中は何か困ったことがあったら、同期に相談したり、自分の班長に相談してください。もちろん、区隊長でも大丈夫です。

教育期間中に「辞めたい」と相談する人はめずらしくありません。

ですが実際に辞めていく人たちはそんなに多くないです。

僕のときでも数えるほどしかいませんでした。

そしてその数えるほどの中には怪我や病気による理由が大半です。

なのでそこまで恐れる必要はないです。

最悪きつくても、3ヶ月しのげばなんとかなります。

どうしてもきつくなったら辞めればいいだけです。

普通に辞めれます。脱柵だけは絶対にしないでください。

自衛隊の体力検定について

 

 

自衛隊の体力検定は前期の教育隊では2回測定されます。

着隊してからすぐと、2ヶ月ほど経ってからです。

種目としては、

  • 腕立て伏せ
  • 腹筋
  • 3000m走

です。

だいたい合格の目安として、最低腕立ては40回前後、腹筋は55回前後、3000mは15分以内くらいです。

基本的に自衛隊では、前期教育隊であるにも関わらず、体力検定1級を取る猛者もいます。

腕立てが2分で100を超えていたりする人たちもいます。

この辺は差が大きいです。

苦労する人は本当に苦労します。ちなみに僕は平均的でした。

ですが、よく前期教育期間中に体力検定に合格しなければクビになるとか、もう一度教育隊になる、といったような噂がありますが、これはウソです。

後期教育隊でも同様です。

ですが、部隊配属になってから、いずれは士長になるとは思いますが、

曹になるためには基準があります。

もちろん、合格基準も上がっています。

なので、将来的に曹になりたい方は、体力検定でいい成績を取っておいた方が後々苦労することはありません。

結局、自衛隊の教育隊はどうだったのか

 

 

僕自身、着隊してからは門限があるし、体力的にはきついし、班長たちはうるさいし、といったように半ば後悔したような気持ちが大半を占めていました。

ですが、同期や区隊で同じ時間を過ごしていくと、不思議と愛着が生まれてきました。

週末の夜中に隠れてスマホをいじったり、こっそりジュースを買ったり、些細なことで怒られたり、あるいは、週末にはみんなで過ごしたりと、多くのことを経験しました。

ぶっちゃけると、バレなければ多少ルールを破っても大丈夫です。そういった暗黙のルールがあります。

なのでうまいことやりくりしてください。

ですがバレてしまったときのリスクは大きいです。

夜中にいきなり班長が居室に入ってきて起きてる奴がいないかチェックしたりすることなんかもありました。

今思えばすべていい思い出です。

  • 自衛官としての基礎
  • 体力
  • 自信
  • 生涯の友人

を得ることができました。確かに苦しいところはありましたが、入ってよかったです。

そして僕自身も、前期教育が終わる日には、涙を流しました。

後期教育隊のある駐屯地へ移動する日にみんなとお別れするのはとても悲しかったです。

今でも覚えています。

なので僕自身の答えとしては、教育隊はよかったです。

確かに大変なところもありますが、それ以上に得られることはあります。

これから自衛隊に入りたいって方はぜひ参考にしてみてください。

教育隊中にどのように職種が決まるのか、また何を持っていったらいいのか

知りたいって方は、

を参考にしてみてください。

 

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