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自衛隊の職種と勤務地についてざっくりと解説します。
職種の決まり方についても解説するので参考にしてみてください。
目次
職種と勤務地
自衛隊に入隊すると、前期教育隊の最後に職種と勤務地が言い渡されます。
社会で言う「配属ガチャ」です。
職種と勤務地はどのように決まるのかというと、
- 学業成績
- 体力検定
- 適性検査
- 本人の希望
で決定します。
そもそも職種ってどれくらいあるの?
自衛隊には全国約260の勤務地にさまざまな職種・職域があります。
- 普通科 (Infantry)
- 機甲科 (Armor)
- 特科 (Artillery)
- 野戦特科 (Field Artillery)
- 高射特科 (Anti–aircraft Artillery)
- 情報科 (Millitary Intelligence)
- 航空科 (Aviation)
- 施設科 (Engineer)
- 通信科 (Signal)
- 武器科 (Ordnance)
- 需品科 (Quartermaster)
- 輸送科 (Transportation)
- 化学科 (Chemical)
- 警務科 (Military Police)
- 会計科 (Finance)
- 衛生科 (Medical)
- 音楽科 (Band)
まあ一番有名なのは普通科あたりです。
わかりやすく一覧にしてみると、
こんな感じになります。
ですが、教育隊においてもちろん入れない職種もあります。
※令和になって情勢も変わっているため最新の状況は広報官に確認してください。
※下記の配属されるイメージは陸上自衛隊です。現在は変わっている可能性もあります。
警務科
部隊に配属されてから狙えます
音楽科
音楽科専用の枠から入隊しないと無理です。
中には一般枠から入ったにも関わらず音楽の才能を認められて陸曹になった後に音楽科に転属された人もいたと聞いたことはありますが、幻の存在なのであってないようなものです。
あとは募集があって、かつその枠に入り込むことさえできればその職種になれます。
毎年募集のある科とない科がありますのでその辺は博打になります。
では具体的にそれぞれどれくらい募集されているのでしょうか。
がっつり毎年募集
- 普通科
- 施設科
この辺は多いイメージです。
適度に毎年募集
- 特科(高射はあまりないイメージ)
- 通信科
- 武器科
- 需品科
そこそこ狙えます。
毎年あるけど枠が少ない
- 情報科
- 輸送科
- 化学科
- 会計科
- 衛生科
- 機甲科
入れたらラッキーです。
たいていこのあたりに希望が集中しますが希望通りに入れる人がほとんどいないのが現状です。
航空科はわかりません。何年かに一人はいるのかもしれませんが……
希望通りの職種になるには?
当然、ここがネックになってくるとは思います。
一般的に教育隊で希望の職種になるためには
- 適性検査
まずはこれを頑張りましょう。
適性検査がすべてといっても過言ではありません
自衛官ライフを過ごしていく上では退官するまでこの適性はついてまわります。
成績がよければよいほど適性の◎が増えていくので全力で頑張りましょう。
これをテキトウにやってしまうと適性がなくなってしまってとんでもないことになってしまいます。
それから性格に関する質問も。
たとえば身体を動かすのと頭を動かすのとではどちらが得意ですか?
みたいな質問があったとすれば、自分の希望するものに丸をつければいいわけです。
ですが、あまりに嘘をつきすぎると班長たちに疑われてしまうため、やりすぎは禁物です。
適性検査についてもう少し詳しい情報が欲しいとの声があったので、自衛隊の適性検査を攻略して1%でも高く希望の職種に入りたいって方は、
自衛隊で希望の職種に入るなら絶対に知っておきたい適性検査のあれこれ
次に大事なのが、
- 体力検定と学業成績
です。
とにかくベストを尽くしてください。
体力検定は前期教育隊で2回、学業試験も2回あります。
一般的に適性のある人たちがある職種を希望した場合、成績順に枠が埋まってしまいます。
当然、採用枠が1しかなかった場合は、その職種を希望した人たちの中で成績が一番良かった人が選ばれるわけです。
先ほどもお話したように、そもそも人気のある職種は元々募集すら少ないのでかなりの倍率となります。
後悔することのないようにしましょう。
例年希望通りの職種になれるのは2割もいればいいほうです。
それから
- その職種に就くために頑張っている姿をアピールしましょう
無駄なあがきかもしれませんがやれることはやりましょう。
日ごろの態度も評価されたりするので教育隊はけっこう大変だったりします。
希望の職種に入れなかったら?
よく教育隊のときには、○○科を希望しているけど、入れなかったら辞めるみたいな人がいます。
ですが、希望の科に入れないのは自衛隊では普通のことです。
※今から振り返れば、①各地域にある部隊の充足率(人員が足りているか)②国防のため今後人員が欲しい職種・地域への割り当て。上記の理由から、その年によって募集される職種・採用枠が変動することが考えられます。
配属ガチャが外れたといった理由で辞める方を僕は見たことがありません。
基本的に自衛隊では適性検査をベースに職種が決まっていくので、適性のない職種に入れられることはありません。
なので、
最初は入りたくない職種だけど、意外とやってみたら楽しかった、もしくは自分に合っていた
ってことはけっこうあります。
ちなみに僕も希望する職種に入ることができませんでした。
ですが、後期教育隊から専門教育を受けてみると、アレ!?けっこうこれ面白いかも?ってところがあります。
多くの方は一度職種が決まってしまうと自衛隊では転属することはできないとイメージを抱いていると思いますが、そんなことはありません。
- 職種の中には曹になってから転属することが可能なやつもあります
航空科や警務科は曹から入ることが多いです。
その辺を入隊してから区隊長に聞いてみましょう。
昔は普通科にいたけど今は○○科みたいな人もけっこういます。
ちなみに僕の聞いた話では、曹になってから
機甲科から情報科
普通科から衛生科
通信科から警務科
といったように職種を変えた人たちもいるそうです。
なので、希望の職種に入れなかったからといってそこまで悲観する必要はありません。
気になる勤務地について
教育隊では、僻地や田舎は嫌だみたいな声が毎年続出していますが、
だいたい田舎に飛ばされます。。
基本的に勤務地はその職種がある基地配属されます。
たとえば普通科だとだいたいどの駐屯地にもありますので、どこに配属されるのかはわかりません。
反対にほぼ都市部にしかない職種だと当然、都市部に配属されます。
この辺は自分で調べてみてください。
んで、たとえば普通科になった場合、都会と田舎に配属される違いは何か?
といった疑問が当然生じると思います。
その答えとして
- 職種の中の部隊
が上げられます。
普通科の中でもさらにいくつか部隊がわかれているので、当然その部隊のあるところに配属されるわけです。
希望する部隊がどの駐屯地にあるのか事前に調べておくのが無難です。
例えば、一番上にあった北部方面隊の札幌駐屯地では、「通信・情報・警務・会計隊など」があることがわかりますね。
あとはウィキペディアにも記載されています。札幌駐屯地ならここです。
こんな感じで、自分が受ける地域・希望する職種がどこにあるのか確認しておきましょう。
そうすることである程度のリスクを知ることができます。
そして曹になるまで基本的に士は転勤がないので勤務地は重要になってきます。
とりあえず情報はあればあるだけ強いです。
自衛隊の教育隊って何するの?きついの?って話 自衛隊に向いている人、向いていない人についてガチで解説してみた
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