陸上自衛隊高等工科学校に合格する方法

今回は陸上自衛隊高等工科学校に合格する方法を紹介します。

陸上自衛隊高等工科学校を受験しようかどうか迷っている方は参考にしてみてください。

自衛官候補生や一般曹候補生として入隊する場合との違いも伝えておきます。

 

陸上自衛隊高等工科学校って?

陸上自衛隊高等工科学校とは、

将来、陸曹(3等陸曹)となるべき者を養成する陸上自衛隊の学校(男子のみの全寮制)

となっています。

3等陸曹とは、自衛隊でいう階級のことで、将来的に自衛官として定年まで勤めることができます。

ちなみに3曹になると、部隊で作戦実行のとなります。

一般的な方がイメージするザ・自衛官って感じです。

この陸上自衛隊高等工科学校では、入校と同時に神奈川県立横浜修悠館高等学校に入学し、課程修了時には高等学校の卒業資格を取得できます。

なので高卒の資格も普通に取れます。

ちなみに入校してからの身分は特別職国家公務員となっており給料も出ます。

 

陸上自衛隊高等工科学校の待遇

簡単に陸上自衛隊高等工科学校の給料・福利厚生についてまとめてみると、

身分:特別職国家公務員
生徒手当:月額 10万1,000円(平成29年4月1日現在)
賞与:年2回(6月、12月)
衣食住:全員が駐屯地で生活し、宿舎は無料で、食事・被服類・寝具については、支給または貸与
休日・休暇:週休2日制、祝日、年末年始休暇等
医療施設:自衛隊病院、駐屯地医務室
福利厚生:防衛省共済組合、貯金事業(普通・定額積立・定期預金)、貸付事業(普通・特別・住宅・財形等)

とかなり手厚くなっています。

ただし注意しておきたいのは、陸上自衛隊高等工科学校に入校している間は、

  • 自衛隊の定員に含まれる「自衛官」ではなく、特別職国家公務員「自衛隊員」であり、防衛大学校及び防衛医科大学校の学生と同様の、定員外の防衛省職員(通称「生徒」)となります。

となっているところです。

つまり、「自衛官」ではなく「自衛隊員」として「生徒手当」がもらえることになっています。

自衛官を目指すなら知っておきたい特別職国家公務員について

 

陸上自衛隊高等工科学校って何するの?

肝心な教育内容については、

  1. 一般高校生(普通科)としての一般教育
  2. 専門分野を教育する専門教育
  3. 自衛官としての素地を作る防衛基礎学

に分けられています。

また、陸上自衛隊高等工科学校にも教育隊があり、

  • 区隊の中に班(1個班約6~7名)を編成し、寝食を共にし、友情を育み、切磋琢磨して学ぶ

となっているので、班単位での集団生活を送ることになります。

平日の1日の流れとしては、

起床(6時)

清掃

朝食

朝礼

午前の授業

昼食

午後の授業

選択課目訓練(クラブ活動)

夕食

入浴

自習

清掃

就寝(22時30分)

となっており、規則正しい生活を送ることになります。

気になる外出については、

  • 許可により、基本的には休日・祝祭日及び休暇の定められた時間の範囲内での外出は可能です。

となっています。

なので休みの日に気分転換に遊びに出かけたりなんかはできそうです。

 

卒業後のキャリア

卒業してからは自衛官としてどのような道を歩んでいくのかというと、

  • 卒業後に陸上自衛官(陸士長)として任官し、本校を卒業後約1年間の教育を経た後に、3等陸曹に昇任します。
  • 3等陸曹昇任後は、いろいろな試験の受験機会があり、これに合格すれば、陸上自衛隊の幹部自衛官となることも可能です。その他、本校を卒業時に防衛大学校航空学生(防衛省関係機関の学校)等へ進む者もおります。

となっており、そのまま部隊で活躍することもできますし、試験に合格することができれば幹部自衛官や防衛大学校や航空学生になることも可能です。

ちなみに卒業後約1年間の教育というのは、

  • 高等工科学校を卒業後は、各方面隊にある陸曹教育隊に教育入隊して約3ヶ月間「生徒陸曹候補生課程」を履修し初級陸曹として必要な教育訓練を受けます。
  • その後、各部隊へ配置され、それぞれの部隊から各職種の特技区分ごとに「初級陸曹特技課程」に入校し技術陸曹としての専門分野の教育を受けます。

つまり、陸曹教育隊(陸教)を約1年間受けることになります。

一般曹候補生や自衛官候補生から陸曹になる場合も同様の教育期間があります。

 

募集要項と試験内容

陸上自衛隊高等工科学校に入りたいと思ったら一般の高校と同じように受験する必要があります。

入校する方法としては推薦一般があります。

推薦の場合には、

募集人員:約60 名
資格:中卒(見込含)17歳未満の男子(成績優秀かつ生徒会活動等に顕著な実績を納め、学校長が推薦できる者)
受付期間:例年11月1日(木)~11月30日(金)
試験期日:1月5日(土)~7日(月)までの間の指定する1日
合格発表:1月中旬
入校:4月上旬
待遇・その他:3年生修了時に[自衛官](陸士長)に任用

となっており、学校側の推薦を必要とします。

一般の場合には、

募集人員:約260 名
資格:中卒(見込含)17歳未満の男子
受付期間:例年11月1日(木)~年1月7日(月)
試験期日:1次:1月中旬、2次:2月初旬
合格発表:1次:1月下旬、最終:2月下旬
入校:4月上旬
待遇・その他:3年生修了時に[自衛官](陸士長)に任用

となっています。

1次試験と2次試験はそれぞれ筆記試験面接・身体検査になっています。

◆第1次試験
筆記試験:国語、社会、数学、理科、英語(中学校卒業程度)、作文
合格発表:地方協力本部への掲示及び本人宛通知(合格者のみ)
◆第2次試験
口述試験(個別面接)
身体検査
合格発表:地方協力本部及び本人宛通知(合格者のみ)

筆記試験に関しては、択一式(マークシート)となっており、難易度は中学卒業程度となっています。

対策本については、これだけで十分です。

面接についてはこちらを参考にしてみてください。

一般曹候補生&自衛官候補生の面接に合格する3つの方法

 

 陸上自衛隊高等工科学校の倍率

気になる倍率については、

直近の一般受験の志望者数は、

  • 2014年:4465人
  • 2015年:3565人
  • 2016年:2972人
  • 2017年:2571人

と民間の有効求人倍率が増加するにつれて志願者数は減少傾向にあります。

倍率については、

試験実施年推薦一般
20172.310.28.6
20163.010.59.1
20153.813.411.6
20144.917.014.6

となっています。

よく倍率は一般採用試験で20倍、推薦採用試験では50倍と言われていますが、そこまではありません。

一般受験に関しては1次試験で多めに合格者数を出すため、5倍もあればいいほうです。

2次試験に関しては身体検査があり、さらに進学辞退も考えられるため採用予定者数よりも多めに合格を出します。そのため2次試験の倍率は3~4倍と見積もっていただければと思います。

倍率が高いからといって過度に心配する必要はありません。

 

自衛官候補生と一般曹候補生との違い

最後に、陸上自衛隊高等工科学校から自衛隊に入隊する方法と、自衛官候補生、一般曹候補生として入隊する方法の違いを分かりやすく紹介します。

まず、陸上自衛隊高等工科学校は中卒(見込含)17歳未満の男子を対象とし、卒業して教育を終えるとそのままストレートで3曹になれます。

それに対して自衛官候補生の場合は32歳までを対象とした「任期制」であると同時に、3曹になるには試験があります。この試験を受ける回数も無制限ではなく制限があります。だいたい6回前後です。

自衛隊 自衛官候補生の試験内容

一般曹候補生の場合は、高卒以上32歳未満を対象とした「将来的に曹」になることを前提としたものでありますが、「曹」になるにも試験があります。回数制限はありません。

自衛隊 一般曹候補生に最短で合格する方法

そのため、17歳未満の男子が将来的に自衛官としてキャリアを歩んでいきたいのであれば、

  • 陸上自衛隊高等工科学校へ入校するのがベスト

となります。

なぜなら卒業後にそのまま3曹になることができるからです。

自衛官候補生や一般曹候補生の場合、3曹になるには試験があり、この試験は難易度が高いです。

また、高卒で一般曹候補生になることもできますが、そもそも陸上自衛隊高等工科学校でも高卒の卒業資格は取れるため、そこまで差はありません。

しかしデメリットとしては、卒業するまでの間、全寮制暮らしになることです。外出の時間も制限されることもあり、けっこう大変だと思います。

なので陸上自衛隊高等工科学校へ入校するかどうかについては、よく自分と相談することをオススメします。

もし自分が自衛官に向いているかどうか知りたいって方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

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