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元自衛官の僕が、自衛官の9割以上がG-SHOCKを愛用している理由を解説します。
G-SHOCKと聞いて多くの方は、タフネス(耐衝撃)を思い浮かべると思います。なぜなら自衛隊の訓練は厳しく、体力的にも精神的にも極限まで追い込まれるからです。
しかし実際に自衛官として働いてみると、単に丈夫な腕時計といった理由でG-SHOCKが選ばれているわけではないことを理解しました。
結論から言うと、ここには自衛隊ならではのタイムマネジメント、戦略があります。
この記事では、僕の経験を踏まえながらなぜ大多数の自衛官がG-SHOCKを愛用しているのかを解説します。また、現役自衛官がどのようなG-SHOCK使っているのか紹介しますので参考にしてみてください。
自衛隊にG-SHOCKが愛用される理由
自衛隊で働く自衛官の人たちは四六時中腕時計を身につけておかなければなりません。
それは有事の際に備えて24時間勤務となっているからです。
1分、1秒でも遅れてしまえば、それは仲間、強いては部隊の死を意味することになるからです。
実際にこれは本当の話で、僕がいた部隊、駐屯地では多くの自衛官がG-SHOCKを着けたまま入浴したり就寝したりしていました。
自衛官の大多数はG-SHOCKを身につけている
GーSHOCKとの出会いは入隊前
そもそも僕がG-SHOCKと出会ったのは自衛隊に入る前にさかのぼります。
僕は自衛隊に入る前に広報官から、
- 「タフな腕時計を用意しておけ」
- 「オススメはG-SHOCK」
- 「最初の頃は教育隊でボロボロになるから安いので十分」
とアドバイスを受けました。
それから「できればソーラーで電波式、表示形式はデジタルの方がいい」と言いました。
その理由は、
- 時間調整の手間隙がかからない
- 自衛隊では秒刻みで行動するため、デジタルのほうが見やすい
このセリフはつい昨日のことであるかのように覚えています。
その後、広報官は腕につけてるG-SHOCKを僕に見せてくれました。
そのときの広報官のG-SHOCKがどんなものであるのかは覚えていませんが、黒くていかにもタフそうな時計であったのは覚えています。
とりあえず買ったG-SHOCK
そんなこともあって僕は生まれてはじめてGーSHOCKを買うことになりました。
正直、何を買っていいのかよくわからなかったので、とりあえずamazonで検索して出てきたのを購入したのは覚えています。
それがこちらになります。
このときばかりは、この腕時計を現在進行形でつけることになるとは夢にも思いませんでした。
それで実際にG-SHOCKを使ってみた感想だったのですが、
すごい、の一言につきました。
もっとまともなセリフがあるだろう、と思った方もいると思いますが、とにかく一言目にはすごい、だったわけです
とにかくここには、自衛官にG-SHOCKが愛用される理由が隠されていたわけです。
G-SHOCKの圧倒的スゴさ
何がスゴイのかというと、
- 電波なので時間が狂わない⇨演習中の山奥、雪山でも大丈夫
- 恐ろしいほど壊れない⇨タフすぎてヤバイです。落としたり、ぶつけたりしてもビクともしません。
- 安定の防水性⇨温泉、サウナに着けっぱなしで入っても余裕でした。錆びもありません。
- 暗いところでも光る⇨演習中の真っ暗闇でもLEDライトで光らせることができるので、時間を知りたいときには重宝しました。
- デザインがカッコいい⇨いかにもミリタリーウォッチって感じがします。
- ワールドタイムがある⇨デフォルトで好きな世界の主要都市に設定できるので便利です。
- ストップウォッチ機能が使いやすい⇨体力検定や作戦中に何度も計りました。
とにかく自衛官として任務を遂行する上ではあって欲しい機能がすべてG-SHOCKには搭載されています。
雨の中や雪の中であろうと、泥まみれになろうとも水洗いでOKです。傷ついてボロボロになるほど味が出てきます。
自衛隊の体力検定とは? 腕立て伏せ、腹筋、3km走の基準や級表を紹介
実際の自衛官が使っているG-SHOCKの特徴
そんなわけで自衛隊に入ってから僕はG-SHOCKの魅力にどんどん惹かれていきました。
そしてある時に、他の自衛官はどんな腕時計をしているんだろう?と疑問に思いました。
そこで実際に現場で活躍する自衛官がどんな腕時計を身につけているのか調べてみました。
かれこれ数百人の自衛官とお話をしてきたので信憑性はあると思います。
結論から言うと、自衛官のうち95%以上はG-SHOCK
これは予想通りの結果です。
自衛官は厳しい環境で訓練をしなければならないので、第一にタフな腕時計が求められます。
また、長期の演習や厳しい訓練、時間の制約があったりするので以下のような機能が求められます。
- 電波ソーラー⇨訓練・演習時の時刻合わせが楽
- 耐衝撃構造⇨腕時計をぶつけまくるのですぐに壊れたら困る
- 防水機能⇨雨や雪の中でも訓練するので必須
- バックライト⇨夜間や暗所では必要なときにだけ時刻を確認したい
- ワールドタイム⇨米軍との合同演習を想定
- ストップウォッチ⇨作戦の時間計測や体力検定で使用
もはやこれらの機能は必須であり、G-SHOCKでしかこの役割は果たせません。
実際にG-SHOCKのコンセプトは次のようになっています。
実際に僕が教育隊にいた頃、新隊員のうち約85%がG-SHOCKでした。
残りの15%の中には教育隊の途中で腕時計が壊れてしまい、G-SHOCKへ買い換える人もいました。
おそらく社会的な組織を含めた中でも自衛隊のG-SHOCK率はかなり高いと思います。
自衛隊=G-SHOCKを愛用と言えそうです。
約70%がデジタル、残り30%がアナログを使用
やはり演習で時刻合わせや秒読みをするだけあって、すっきりしたデジタル表示が好まれています。
腕時計をつけていない自衛官はいない
さすがは自衛隊です。
有事の際に備えて24時間勤務のことだけはあります。
カラーはほぼ黒色
赤や白といった派手なカラーは禁止されているので、必然的に黒色で落ち着いています。
ちなみに迷彩カラーはOKでグレーはグレーゾーンです。
95%以上が左手につけている
人間のうち、約90%が右利きであることを考えてみると、
左利きで右か左につけるかで好みが分かれているのかな?と思えました。
電波式は全体のうち40%未満
意外なことに電波式を使っている割合は少なかったです。
ひょっとしたら演習ごとに時刻合わせをしなければいけないので、あえて時刻合わせがしやすいタイプにしているのかもしれません。
チープカシオや1、2万円台のが大多数
どうやら自衛隊では、
欲しいから腕時計を買うよりも、勤務で必要だからとりあえず買う
って割合が高いです。なので腕時計に興味がない限りは、お手頃な価格で済ませることが一般的になっています。
逆にG-SHOCKが好きな自衛官は階級関係なくお金をかけていました。
自衛官が使ってるG-SHOCKのモデルは?
それでは最後に自衛官がよく使っているモデルを紹介します。
伝統的な5600シリーズ
自衛隊の教育隊では、2〜3人くらいはこの5600シリーズを愛用しています。現在は「ORIGIN」となっています。
部隊では女性自衛官も使っていました。このモデルが一番多かったと思います。
G-SHOCK 電波ソーラー GW-S5600-1JF より、
- 裏蓋やサイドボタン、美錠などのメタルパーツにはチタンを採用。
- G-SHOCKで初めて製品総重量が50gを下回り、「47g」を実現。
- 初代G-SHOCKのデザインを受け継ぐ型に最新のテクノロジーを搭載し、更なる耐久性能を備えたNEWモデル。
シンプルなデザインで普通にかっこいいです。
CASIO STANDARD(カシオ スタンダード)
G-SHOCKとは異なりますが、CASIO STANDARD(カシオ スタンダード)も多かったです。
こちらも新隊員の中には1~2名ほど着けている人がいます。
僕の同期が使っていたのを今でも覚えています。
- 人気のスタンダードデジタルウオッチ
- シンプルかつスマートなデザイン
- ロングセラーモデル
多種多様なG-SHOCK
あとは人それぞれ好みのG-SHOCKが愛用されています。
自衛隊では、デジタルが圧倒的なため、人とは違うアナログを使いたいって方もいました。
教育隊でおすすめのG-SHOCKやG-SHOCKの種類について知りたいって方はこちらの記事でより詳しく解説しています。
これから自衛隊に入るなら準備しておきたいG-SHOCKについて
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