自衛隊にいる人間を個人的に6つのタイプに分類してみた

よく自衛隊に入隊してみようかな、と思ったりすると、

そもそも自衛隊にいる自衛官ってどんな奴なんだ?と疑問に感じはじめます。

自衛官というイメージだけでは、規律があって礼儀正しいといった印象を抱くと思いますが、

自衛官も人間であり、自衛隊も個人の集まりでしかありません。

そんなわけで、今回は元自衛官だった僕が自衛隊にいる人間をちょっぴり面白く6つのタイプに分類してみました。悪意はありません。面白半分で読んでみてください。

自衛隊にいる人間は癖が強い説

そもそも僕が自衛隊に一般曹候補生として入隊して最初に感じたのは、

  • 自衛官って癖が強いな

でした。

完全な自衛官、伝説のギャンブラー、自分に対して甘く他人に対して厳しい奴、とにかく人が良すぎる奴、ほんとうに全国各地からいろいろな自衛官が集まっています。

正直なところ癖が強すぎてまとめきれない部分があるのですが、

大まかに分類してみると、

  1. 完全無欠な自衛官
  2. 家族が全ての自衛官
  3. 貯蓄を美徳とする自衛官
  4. ギャンブル依存症の自衛官
  5. 平穏を愛する自衛官
  6. 新世界を目指す自衛官

になります。

完全無欠な自衛官

まず一つ目が完全な自衛官です。

完全な自衛官とは、

  • 自衛隊の職務の遂行に当たっては身をもって責務の完遂に努め、国民の負託にこたえることを期する

タイプです。

自衛隊が全てであり、任務が命です。

正直、自衛隊で長年やっていけるのに最強なのはこのタイプです。

教育隊や部隊配属後の上官に稀にいます。鬼のように厳しいです。

攻撃・防御・体力に優れ、強靭なエネルギーを持っています。

その強さからスタンド使いでは?と思ってしまうほどです。

僕にはその厳しさ・タフさ故に彼らの背後にはいつもスタープラチナが見えました。

このタイプの自衛官に共通するのは、

  • 自衛官としての使命感が強い

ことです。

彼らは日々肉体を鍛え、勤勉です。レンジャーなんかにも喜んで飛び込みます。

厄介なポイントとしては、

  • その使命感を他人にも強要する

点です。

そのため必然的にだらけてる後輩や仕事の覚えていない人間を見つけると指導したい感情に駆られます。

そしてこのタイプ故にさらに厄介なのが指導が厳しすぎても

  • 自衛官として必要なことなので誰も攻められない

という負のスパイラルです。

もし自衛隊でこのタイプを見かけたときには、軍門に下ってください。

家族がすべての自衛官

次に20代後半から50代の家族持ち、階級は曹に多い献身的な自衛官です。

このタイプの自衛官を僕は個人的に野原ひろしタイプと呼んでいます。

特徴としては、

  • 人がいい
  • 面倒見がいい
  • 仕事ができる

といった点です。

子供が小学生や中学生であることからある程度落ち着いており、話がしやすいタイプです。

その反面、面倒ごとが嫌いであり、余計なことには首を突っ込みません。

定時で帰ることに勤め、課業終了後に見かけることはありません。

自衛隊生活にやや疲れを感じている場合もあります。

また、自分がどれくらい階級が士のときに大変だったのかを親身になって話してくれます。

頼れる兄貴分的な存在です。

貯蓄を美徳とする自衛官

このタイプの自衛官は貯金額=戦闘力です。

戦闘力が53万くらいであれば普通にその辺にごろごろしています。

長引く不況の影響、金銭的に恵まれない過去もあって金が命であり、倹約であり続けます。

貯金をしているからといって特にやりたいこともなく、ただただ通帳を眺めてはニヤニヤするタイプです。

お金目的で入隊する自衛官候補生に多いです。

特徴としては、

  • 土日も営内(駐屯地)で過ごす
  • カップ麺や菓子類が好き
  • スマホが友達

といった点です。

基本的に金を散在するタイプをと思っており、リフレッシュできる土日ですら居室で過ごします。

そもそも街で見かけることすらありません。

街に出たとしてもネットカフェで時間を潰します。

僕の見た限り、一番金を持っているのはこのタイプの自衛官です。

さらにこの貯蓄型自衛官の凄いところは、

  • 長期休暇ですら実家に帰らない

ところです。

GW・盆・正月は航空費が高いからという理由で地元に帰ったりはしません。

彼らにとってこの航空費用ですら無駄な出費でもあります。

そして恐ろしいことに彼らの戦闘力(貯蓄額)は任期を満了するごとに増えていきます。

正直、このタイプの自衛官はいかに効率よく貯金を増やすかをいつも考えています。

また、恐ろしいことに階級が曹になっている貯蓄型自衛官の場合、

  • 車をキャッシュで購入

することなんて普通にあります。

本当に欲しいものしか買わないタイプです。

物もけっして多くはなく、ミニマリストに通ずるところがあります。

ギャンブル依存症の自衛官

実は貯蓄を美徳とする自衛官がいる反面、生粋のギャンブラーが溢れているのも自衛隊の面白いところです。

僕は彼らを生まれながらの生粋のギャンブラーと呼んでいます。

彼らの特徴としては、

  • パチンコ・競馬が大好き
  • ソシャゲに重課金

しているところです。

毎週のようにお金があればパチンコに出かけ、負ければ早く帰ってきます。

正直なところギャンブルを本業にしているだけあって、一番金がないのはこのタイプです。

そしてこのタイプが一番お金にトラブルを抱えています。

人間としては性格が素直で面白いのですが、お金に関しては楽して儲けることが好きです。

毎週のようにパチンコで負けているにも関わらず、妙な自信を持っています。

中には給与やボーナスをわずか2日で溶かす伝説のギャンブラーもいました。

ちなみに競馬で負けたみたいです。

このタイプの自衛官も続きやすいです。なぜならいつも金がない上に自衛隊を続けるしかないからです。

基本的にこのタイプの自衛官はギャンブル依存症であり、

  1. 給与をもらう
  2. ギャンブルで負ける
  3. 自衛隊で稼ぐ

を永遠に繰り返します。

ちなみにギャンブルで大負けした日には本当に面倒くさいです。そっとしておいてあげてください。

平穏を愛する自衛官

このタイプの自衛官に共通しているのは物静かであると同時に、自分の素性はあまり語らないタイプです。

特徴としては、

  • 土日に何をしているか不明なくらい存在感が薄い
  • 平穏を愛する
  • 仕事はそつなくこなす

点です。

体力検定や銃剣道、射撃なんかにおいても目立つ成績を残すわけではなく、かといって成績が悪いわけでもないです。

与えられた仕事はきっちりこなすと同時に、それ以上のことは何もしません。積極性がやや足りないです。

僕はこのタイプの自衛官をジョジョに登場する吉良吉景型と呼んでいます。

ただしサイコパスではありません。

このタイプの目的としては、

  • そこそこの社会的身分・給与で落ち着いた生活をする

ことに重きを置きます。

このタイプの自衛官を見かけたら、平穏な生活を壊さないようにしましょう。

新世界を目指す自衛官

新世界を目指す自衛官とは、

  • 自衛隊の在り方や部隊の指揮・統率に生涯を捧げる

タイプの自衛官です。

このタイプの自衛官は幹部に多いです。

完全無欠な自衛官と違うところは、相手に強要することなく協力という形を取らせるところです。

特徴としては、

  • 社交的で温厚
  • 頭がいい
  • 指揮・統率が好き

といった点です。コミュニケーション能力が高く、出世しやすいタイプです。

最大の強みはコミュニケーションを活かした上で計画的に物事を進めることができるところです。

生真面目な性格をしている上に土日も普通に出勤します。

将来的に出世をしたいのであればこのタイプの自衛官と仲良くなったほうがいいです。飲み会のときなんかは進んで話しかけましょう。

以上のように自衛隊にいる自衛官はキャラが強いです。

その反面楽しいところはがっつり楽しいです。

簡単に6つのタイプに分類したのですが、正直なところ

  • 自分は自衛隊でやっていけるのか

について不安になったと思います。

その場合には、

自衛隊に向いている人、向いていない人についてガチで解説してみた

を読んでみてください。

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