自衛官候補生や一般曹候補生として入隊を志望する場合、試験内容に適性検査があります。
よく適性検査はテキトウにやっておけば大丈夫というような声を聞きますが、
以前僕が広報官に確認をしたところ、
- 例年、自衛隊の適性検査では落ちる人は一定数いる
とのことでした。
そのため自衛官を目指す上では、この適性検査についてもある程度対策をしておく必要があります。
正直なところ、自衛官を目指す人に適性検査ごときでは落ちてほしくないです。もったいないです。
適性検査はある程度対策もできます。
そしてこの適性検査はなんと、入隊後の職種や勤務地に関わる適性検査と似たようなタイプです。
なので適性検査の対策をしないとすごく損をします。
自衛隊の適性検査とは
よく適性検査と言われると、就職試験のようなSPIや玉手箱をイメージする方が大半だと思いますが、
自衛隊の1次試験における適性検査とは、
- 性格検査
と言えます。
一言で言えば、その人のパーソナリティを診断しています。
パーソナリティとは?
パーソナリティとは、
- その人の持ち味、個性、人柄を表し、一人の人間を包括的に意味する心理学の概念です。
分かりやすく言うと、その人の性格、思考、ストレス耐性、外向性を測ったりします。
適性検査で何が分かるのか
この適性検査で何が分かるのかというと、
- 外向性
- 開放性
- 情緒安定性
- 誠実性
- 協調性
になります。
「外向性」「情緒安定性」「開放性」「勤勉性」「協調性」なんかを測るビッグファイブテストと似ています。
◆外向性では、
- 考えることや運動することが好きか嫌いか
- 内向的か外向的か
- 持続的に取り組めるかどうか等を判断
- 出題例)人に話しかけるときにはいつも緊張してしまう
◆開放性では、
- 目標に取り組む意欲や、行動することそのものに対する意欲を確認する分野
- どれくらい、新しいことに対してオープンかを示したり、想像力の程度などを表す。
- 出題例)高い目標を持って物事に取り組むか/自分に合った目標を立てるか
◆情緒安定性
- 自分の感情をコントロールできるかを判断する分野。
- 他者とのやり取りの中での傷つきやすさ、気持ちの安定性や物事への態度などを表す。
- 自信はあるか、考え方は柔軟であるかなどの質問を問われる
出題例)自分は他人よりも優れている点がいくつもあると思うか
◆誠実性
- 嘘をついていないかを見るために「大きく見せよう」「上手くごまかそう」とする傾向が強いかを確認する質問
- 通常この分野の質問には「一度も~」「必ず」といった断定表現がよく使われます。
出題例)自分は友達との約束を破ったことは一度もない - 「志向性に矛盾がないか」を確認するため、いずれの分野の質問も、問い方を変えて同じことを何度も確認するという特徴があります。
◆協調性
- 周囲に同調したり従ったりすることができるかなどを表します。
- 自分の意見を反映させたいか/規則を守ることはできるか
こういった分野を自衛隊の適性検査では測ることになっています。
この5つの特性は、どんな人も持っている性格の基本となる部分となっており、どの特性が高いor低いかを判断することで、性格傾向によってもたらされる、コミュニケーションなどの特徴を明らかにします。
ちなみにある特徴が高いから良い、低いから悪いということはありません。
ですが、自衛隊には求められる特性があります。
自衛隊に求められる特性
自衛隊に求められる特性は、
- 「自己完結性」です。
自己完結性とは、どんな状況になっても、全て自分たちで何とかしながら活動することができる、ことです。
自衛隊では職務を遂行する義務があります。なので忠実に命令に従う能力があるかどうかが求められます。また、苛酷な環境なのでストレス耐性や誠実性も必要とされます。
適性検査に落ちる場合
シンプルに自衛隊の適性検査に落ちる理由は、
- 「外向性」「情緒安定性」[開放性]「勤勉性」「協調性」のいずれかが欠けている
- 回答に矛盾がある
- 未回答で試験を終えた
場合になります。
まず1つ目のそれぞれの特性が欠けていた場合ですが、単純に自己完結性を再現できないことや、自衛隊に向いていないと判断されることで落ちます。
また、よくある理由としては、極端な回答がある場合です。
「自分の意見は曲げない」という柔軟性を問う内容に「はい」を選ぶと、「一緒に仕事をしても、意思の疎通が難しいのではないか」と思われてしまう可能性があります。さらに、理想論だけで答えすぎるのも避けたるべきです。例えば「嘘をついたことがない」というのが出た場合、「はい」で回答するのが理想ではあるのですが、その他の誠実性を問う質問にどう答えたかによって評価が変わります。
2つ目の、回答に矛盾が生じた場合というのは、例えば「あきらめが悪い方だ」には「はい」と答えたのに、「忍耐力には自信がある」という質問に「いいえ」と答えてしまう場合です。
なぜならそう回答することでその人の性格がつかめなくなってしまうからです。
性格診断では、同じ内容をいくつもの観点から矛盾がないかを見ます。
嘘はばれてしまうため、虚偽なく正しく質問に回答していくようにするべきです。
3つ目の未回答、空欄のままは診断ができないので普通に落ちます。
自衛隊の適性検査で落ちないためには?
自衛隊の適性検査で落とされないためには、上記のことを理解した上で、次の対策をしていくことをオススメします。
(1)一貫性を持って正直に答える
性格診断で重要なことは「回答に一貫性を持たせる」ことです。性格診断では同じ内容を問う質問を、問い方を変えながら何度も問います。どこかで矛盾が発生すれば、ばれます。
一貫性を持たせるために一番簡単な方法は「自分の考えに即した」ものを選ぶことであるため、自分の気持ちに正直に、自信を持って答えていきましょう。
(2)素早く答える
性格診断の質問項目は50問以上あるため、一つ一つの質問に対して矛盾が生じないように回答することや、「この問題ではこういう風に思われたいから、この選択肢を選ぼう」と考えて回答していては、とても時間が足りません。運が悪ければ未回答のまま終わってしまいます。
ちなみに、この問題数には「与えられた簡単な仕事を素早くこなせるか」という適性を見る側面もあります。
(3)自分の性格や自衛官に向いているかどうかを事前に知っておく
一貫性のある回答をしていくためには自分のことを理解しておく必要があります。
ですが、だからといって
自分の性格や特性がよくわからない
とりあえず自己分析をする
これはオススメできません。
その理由としては、自分のことが分からない状態で自己分析をしてもあやふやなままになるからです。
あやふやなまま適性検査を受けるとボロが出ます。
適性検査を効率よく突破する方法
ではどうすればいいのかというと、MIIDAS(ミイダス)というサービスを使うことで対策は完結します。
しかもこれ、無料でできます。
MIIDASは、転職サイトですが、ここは無視してください。
肝心なのはMIIDASの中にあるコンピテンシー診断です。
これ、ガチですごいです。ものすごく当たってます。
やり方としては、
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からミイダスにアクセスします。
そして、
- 市場価値診断(約5分) ここはテキトウでOKです。
- ミイダス適性チェック (コンピテンシー診断)
の順番になります。
コンピテンシー診断を受けると、こんな画面になります。
もちろん、総合適性検査では、自衛隊で重視される「外向性」「情緒安定性」「開放性」「勤勉性」「協調性」なんかを測ることができます。
実際に出題される質問は自衛隊の適性検査とほとんど同じです。
また、外向的か内向的か、ストレス耐性、統率力も測れますし、仕事をしていく上での自分の特徴も知ることができます。
なので自分の性格を理解した上で長所や弱点を知ることができます。ここで出た結果をそのまま自衛隊の面接で使うのもおkです。

正直、これは絶対にやっておいた方がいいです。
自分のこれからのキャリアに真剣に向き合っているのであれば、数十分くらいは適性検査に時間をかけることができるはずです。
やって損することはないです。やらないことで損することはあります。
また、ミイダスを使った上で自分の市場価値が判明するのでそのまま働きたい企業を受ける戦略もアリです。
多くの方が自衛隊の適性検査を突破できることを祈ってます。
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