数学は一般曹候補生の試験に合格する上でも大事な科目になってきますのでしっかりと対策をしていきたいところです。
一般曹候補生の試験に関しては数学で差がつくといっても過言ではないです。
今回は数学が苦手な人を対象に書きます。一応今回の合格点は陸を対象としたものです。
一般曹候補生の数学の難易度ってどれくらい?
基本的に数学の難易度は7~8割は公式を理解して覚えておけば解ける問題です。
なのでそこまで身構える必要はありません。
ですが、最短で合格するためには出題範囲が広く感じられるため、
- 捨てるところは捨て、取れるところは取る
戦略が重要になってきます。
たとえばですが、因数分解や多項式はそこそこ広い範囲ではありますが、例年2~3題ほど出題されるので勉強する価値があります。
ですが、食塩の問題は隔年で出題されるかどうか怪しいレベルです。なので食塩の問題についてはコスパが悪いといえます。
こういった場合には、
- 毎年確実に出題される問題の対策をしていくほうが効率的です
無駄なことにエネルギーを使う必要がなくなってきます。
なので今回はそういったことを踏まえつつ数学を最短で合格する方法を教えます。
一般曹候補生に求められる数学のレベル
ではまず、自衛隊の一般曹候補生に合格するためにはどのくらいの難易度の数学の問題を解かなければならないのでしょうか。
防衛省の一般曹候補生の募集要項によると、
<数学>
形式:択一式
程度:高等学校卒業程度
出題範囲:数学Ⅰ
となっています。
つまり、高校の数学Ⅰの範囲から出題され、回答は選択式となっているということです。
もう少し詳しく見てみましょう。
一般曹候補生の数学Ⅰの範囲
一般曹候補生の過去問によると、
数学Ⅰの出題範囲は例年、
- 展開、因数分解、多項式
- 有理化、二重根号
- 絶対値
- 二次方程式
- 二次不等式
- 食塩の%や距離、時間、速さを求める問題など
- 二次関数(対称移動、平行移動、最大・最小・頂点、判別式、不等式の解)
- sin、cos、tanを求める問題
- 三角比を求める問題
- 立体図形(円柱の面積など)
大まかにこういった問題が出題されます。
難易度としては
- 基本問題7~8割
- 応用1~2割
になります。
ここでいう基本問題とは、公式を理解して正しく使うことができれば解ける問題です。
なので基本的に数学では、公式が合格へのカギになります。
そして公式を覚えるということは、
- 公式を知っている。
- 公式を使うことができる。
ことになります。
例えば、因数分解や展開の公式を覚えていても、実際に出題される問題で使うことができなければ得点することができないので意味がありません。
なので覚えた公式を正しく使う力も必要となります。
そして公式を覚えることを前提とした上で、必要なことは、余計なことにエネルギーを使わないことです。
基本的に最短で合格するためには、
- 少ない時間、少ない労力で点数を稼ぐ
必要が出てきます。
そのため例年出題されるかどうかわからない問題(食塩など)よりも、毎年必ず出題される(因数分解や三角比)で得点することが大切になってきます。
以上のことを踏まえた上で、
毎年出題されるのは、
- 展開、因数分解、多項式
- 有理化、二重根号
- 絶対値
- 二次方程式
- 二次不等式
- 二次関数(対称移動、平行移動、最大・最小・頂点、判別式、不等式の解)
- sin、cos、tanを求める問題
- 三角比を求める問題
- 立体図形(円柱の面積など)
になります。
この段階では、食塩や距離、時間、速さの問題が消えただけです。
そして数学が苦手な人でも比較的に取り組みやすく、点数を稼ぎやすいのが、
- 展開、因数分解、多項式
- 絶対値
- 二次方程式
- 二次不等式
- sin、cos、tanを求める問題
になります。
数学Ⅰの教科書の中でも前半に登場する部分がほとんどです。
数学が苦手な人はこの範囲からまずは取り組んでみてください。
そしてその後に二次関数に取り掛かるのがベストです。
一般曹候補生の数学に必要な対策本
基本的には黄チャートを使っていくことを強くオススメします。
黄チャートでは本当に初歩的なところから分かりやすく解説されています。
そして例題に入る前にも基本的な公式の使い方を教えてくれるため数学が苦手な人でも十分対応可能です。
- 目次の中から出題される範囲を鉛筆でチェックする。
- 公式を覚える。
- 公式を使って基本問題を解けるかチェックする。
になります。
勉強する際には応用問題はしなくても大丈夫です。
そこまで難しい問題は出題されないのでスルーしてかまいません。
基本問題だけ確実に解けるようにしておきましょう。
過去問の使い方
それでは実際に僕が一般曹候補生の数学をどのように対策したか紹介します。
- 一般曹候補生の過去問を買って、例年の出題範囲を見る。
- とりあえず一年分解いてみて何点取れるのか知る。
- 黄チャートで展開、因数分解のところから勉強する。
- 実際に過去問で展開、因数分解のところが解けるかチェックする。
- 間違えたところは復習して後日解く。
- 新しい出題範囲を黄チャートで取り組む(以降ループ)
基本的にはこのサイクルになります。
そして公式の覚え方なのですが、いちいち黄チャートで復習するのは面倒であり、ノートを作成するのも面倒なので、一般曹候補生の過去問に付属している暗記ブックを使ってください。
ここには数学を解く上で必要な公式がすべて載っています。
覚えていないところは赤ペンでチェックすれば大丈夫です。
そもそも合格するためには数学で何割必要なのか
おそらく数学が苦手な人の中には何割とればいいのか分からない人がいると思います。
基本的に数学が苦手な人は、安定して5~6割は取れるようにしておきましょう。
ここで紹介する方法で勉強しておけば安定して6割~7割は取れるようになります。
ぶっちゃけると4割でも合格することは可能です。(ほぼ博打ですが)
しかし試験ではボーダーラインが存在するため、対策しておくに越したことはありません。
どんなに苦手でも5割は取れるようにしておいてください。
基本的に対策本としては一般曹候補生の過去問と黄チャートがあれば大丈夫です。しかし独学で数学は行き詰まることがあるため、スタディサプリを併用することをおすすめします。

数学だけじゃなく他の科目も難しいって方は



を参考にしてみてください。
どうしても一般曹候補生に合格したいけど、筆記試験に自信がないって場合には北部を受けるのもアリです。

少しでも数学の対策に役立てばと思います。
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