面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略 レビュー

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みなさんは就職活動で面接を受けた際に心がけたことはありましたか?
志望動機、自己PR、清潔感など、面接対策本にはこのようなことが多く触れられています。
結局のところ合格するためには何が必要なのでしょうか?

今回はメンタリストDaiGoさんの著書『面接官の心を操れ! 無敵の就職心理戦略』を紹介します。

それではいつもの著者紹介から

◆メンタリストDaiGo

ジェネシスヘルスケア株式会社顧問。新潟リハビリテーション大学特任教授。

慶応義塾大学理工学部物理情報工学科卒。

人の心を作ることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。

英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてTV番組に出演。

また現在では、企業を対象にしたコンサルティングやセミナー、プロダクト開発を手がける。

ビジネスや話術から、恋愛や子育てまで幅広いジャンルで人間心理をテーマにした著書は、累計160万部を超える。

職業選択の自由とは?

私たちは仕事の職種や業種、会社を決める際に職業選択の自由を前提としていますが、

メンタリストDaiGoさんはこれを次のように考えています。

日本では、好きな仕事に就いていい、という自由が権利として保障されています。

その一方で、就職・転職活動をしていると、実際にはどんな仕事でも選べるわけではないことも感じざるを得ないはずです。

実際には、できそうな仕事、採用してくれそうな会社を選ぶしかない。本当にやりたい仕事、あこがれている仕事もないわけではないけれど、夢のまた夢だ。そんな無力感を感じている人もいるでしょう。

では、現実には職業選択の自由は存在しないのでしょうか?

私は、職業選択の自由は権利だと思いません。しかし、職業選択の自由が存在しないとも思いません。

職業選択の自由とは、与えられる権利ではなく、自分で磨き、鍛え、手に入れるべきスキルなのです。

と述べています。

そして本書ではそうしたスキルを手に入れる方法として、

  1. 後悔しない就活&仕事選びとは?―「いい仕事」を選ぶ3つの原則
  2. 好感度は作れる―面接を支配する7つの戦略
  3. 人生は2ヶ月で変えられる―職業選択の自由を手に入れる5つのワーク

があります。

この3つのスキルが本書では三部構成として明らかにされます。

「いい仕事」を選ぶ3つの原則

それではどういった基準で私たちは仕事を選んでいけばいいのでしょうか。

仕事を選ぶ基準としてメンタリストDaiGoさんは、

就職活動、転職活動の目的はよりよい仕事に就くことです。

では、そもそも「いい仕事」とはどんな仕事でしょう。

それは、人生の満足度を高めてくれる、つまりは幸せになれる仕事でしょう。

どうすれば「いい仕事」に就けるのか、具体的名就職・転職の心理戦略を考える前に、

まずはどこに向かうのかの基準をしっかりと持たなくてはいけません。

どんな仕事が人生の満足度を高めてくれる働き方なのか、を押さえておくことが必要です。

と伝えています。

そしてその基準には

  1. 自分のやりたいことから考える
  2. 自分の強みから考える
  3. ないものを求めず、持っているものを知る

ことが当てはまるとしています。

では、こうした基準を踏まえて会社を選んだ後、面接にはどのように臨めばいいのでしょうか。

好感度は作れる

私たちがやりたい仕事、いい仕事を見つけた上でどのようなルートを辿ればいいのかを理解したとしても、目の前にある就職、転職を成功させなければいけません。

そこで必要となるのが面接の対策です。

面接についてメンタリストDaiGoさんは、

面接の成否を決めるのは好感度である。

と言いきっています。

  • 面接官は「第一印象」だけで判断する

そうです。

そしてその上で、好感度を作る必要があるとしています。

では、どのように好感度を作ればいいのかと言うと、

  1. なにはなくとも好感度と肝に銘じよ
  2. ハローをまとえ
  3. 面接的「知性」を作れ
  4. トークで面接官の判断基準を支配せよ
  5. 自信はフィジカルに鍛えよ
  6. 「嘘」を武器にせよ
  7. 警戒すべき面接官を見抜け

といった―面接を支配する7つの戦略―をあげています。

そして続く第3部では、

これまでに培ったノウハウを使って具体的に職業選択の自由を手に入れるための

5つのワークへと入っていきます。

本書を読んだ感想としては、

まず、職業選択の自由は、権利ではなくスキルであるという捉え方に納得しました。

こうした視点から会社や働き方を選んでいくのは面白みのあるものでした。

特に面接での好感度はこれまでに意識したことがなかったものだったので、

非常に参考になりました。

これから先、転職等で面接を受ける機会がありましたら

面接を楽しんでいこうと思えるような内容でした。

これまでに目にしたような就職対策本などとは違って、

メンタリストDaiGoさんならではの科学的事実に基づいた就職心理戦略となっているため、

どんな方にでも役立つものとなっています。

これまでとは違った新しい面接を受けたい、という方にはオススメです。

この本の評価
読みやすさ
(5.0)
面白さ
(4.0)
役立ち度
(4.5)
値段
(4.0)
コレクション性
(4.5)
総合評価
(4.5)
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