今回はFBIや占い師なんかが使用しているコミュニケーション技術―コールド・リーディングーを紹介します。
コールド・リーディング 人の心を一瞬でつかむ技術の内容
イアン・ローランド
マジシャン、エンターテイナー、コールド・リーディングの達人。英国BBC放送、米国ABC放送等の数々のテレビ番組において、コールド・リーディングを含むパフォーマンスを行なってきている。
こうしたエンターテイナーとしての活動の一方で、国家機関・企業・大学で、主にコミュニケーション術に関する講義やコンサルティングを行なっている。たとえば英国国防省では「嘘を言っている人間を見分ける方法」を含む講義を、FBIでは行動分析プログラム班への講義を行った。企業に対しては販売担当者の訓練等を行っている。
「コールド・リーディングは超能力ではなくあくまで技術」とする立場に共感を示す人も多く、たとえば進化生物学者リチャード・ドーキンス、作家マルコム・グラッドウェルは、それぞれの著書の中でローランドと本書を極めて肯定的に取り上げている。
コールド・リーディングとは
イアン・ローランドさんによると、
コールド・リィーディング(cold reading)とは、人を欺く心理テクニックと定義しています。
このコールド・リーディングを身につけると、サイキックでなくとも本物らしくサイキック・リーディング(psychic reading)をすることが可能になるそうです。
そうした上で、コールド・リーディングは単一のテクニックではなく、ただひとつの手順を指すわけでもない。
「コールド・リーディング」とは、
- 一群のテクニックを集合的に表す言葉で、個々のテクニックはさまざまな場面でさまざまな目標を達成するために使われると考えたほうがよい。
と述べています。
要するにコールド・リーディングにはさまざまなテクニックがあるということですね。
では、それぞれどういったテクニックがあるのでしょうか。
イアン・ローランドさんによると、大まかにリーディングは次のように分類されるそうです。
- タロット占い
- 占星術
- 手相術
- 筆跡学
- 交霊術
- 透視
- サイコメトリー
- 水晶玉占い
- オーラ・リーディング
- 直感能力によるリーディング
では、街中で見かけるこうした占い師たちは何を読んでいるのかというと、
イアン・ローランドさんによるリーディングの内容による分類は大きく
- 健康
- 性格
- 全般(健康や性格だけではなく相談者の過去、現在、未来に関係のある、具体的な名前や場所、日付、出来事)
などに分類されるそうです。
コールド・リーディングとボディ・ランゲージの関係
今回紹介するコールド・リーディングがボディ・ランゲージ(姿勢、表情、しぐさ)とどのくらい関係しているのかについてです。
このことについてイアン・ローランドさんは、
サイキックは相談者のいわゆる「ボディ・ランゲージ」に基づいてリーディングをしているのだと言う人たちがいる。
後で見るように、ボディ・ランゲージはコールド・リーディングに関係する部分もあるが、たいていは些細な役割でしかない。また、電話や郵便を使った遠隔リーディングでは使いようがない。さらに、サイキックが相談者の過去に関係のある名前や日付その他の詳細を告げるのを、ボディ・ランゲージ理論で説明することはできない。
と述べています。
部分的に関係しているところがちょくちょくありますよ、という程度になっているようです。
コールド・リーディングについてざっくりとまとめると、
- コールド・リーディングは人を欺くためのテクニック
- 一群のテクニックを集合的に表す言葉にすぎない
- タロット占いや手相占いなんかを通じて相談者の健康や性格、過去や未来を読んでいる
ことになります。
ざっくりと読んでみたところ、本書ではコールドリーディングって何? みたいなところから始まります。
そしてその定義や手順を説明した上で具体的にどのような会話をしていけばコールド・リーディングをすることができるのかを学ぶことができます。
初めてコールドリーディングを学ぶ方にとっては理解しやすい内容になっていると思います。
恋愛やビジネス、占いなんかでも使えそうです。
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