とっさのしぐさで本音を見抜く レビュー

みなさんは自分が相手にどう思われているのか知りたいと思ったことがありませんか?

「しぐさ」を読むことができれば、

恋愛、友人関係、仕事、家族といったあらゆるものがすべて思い通りになります。

そこで今回も、トルステン・ハーフェナーさんの著書「とっさのしぐさで本音を見抜く」を紹介します。

そうすることで私たちは「しぐさで本音を見抜いて、人間関係をスムーズにいかせる方法」を知ることができます。

トルステン・ハーフェナー

1972年、ドイツ・ザールブリュッケン生まれ。ザールブリュッケン大学およびカリフォルニア州モントーレの大学で翻訳と通訳を学び、英語とフランス語の通訳の資格を取得する。卒業後、身体言語を読み解くことで人の思考や感情を解釈する能力を磨く。

現在はマインド・リーダーとしてステージショーを行うほか、講演会やセミナーを開催し、テレビやラジオにも多数出演して絶大な人気を博している。

家族とともにミュンヘン近郊で暮らす。

初の著書である本書は35万部を超えるベストセラーとなり、世界10カ国以上で翻訳されている。

著書にはベストセラーとなった『心を上手に透視する方法』、『青い象のことだけは考えないで!』などがある。

「しぐさ」が読めれば、人間関係の悩みは消える!

トルステン・ハーフェナーさんによると、言葉以上に「しぐさ」に代表される身体言語が重要になる場面は幅広いそうです。

たとえば、デート、結婚生活、職場、子育て、学校、窓口で並ぶときにしても身体言語の正しい扱い方を心得ていれば人生はスムーズにうまくいくようです。

そうした上で、

身体言語の活用をマスターすれば、あなたは世界中のあらゆる場所で人々の本音と無意識のシグナルを読み解くことができるようになる。

それだけではない。あなた自身のことも、周囲からよりよく理解してもらえるようになるだろう。

人生において、それがプラスにならない場面などないはずだ。

周りの人々と上手くつきあうことは、これからの世の中で、ますます重要になっていく。

他人に共感し、意識的にコミュニケーションできれば、僕たちはよりスムーズに目的を達成し、より幸せな人生を送ることができる。

と述べています。

そして、

そのための鍵となるのが、良好な人間関係だ。

自分の考えをうまく伝えられず、周りの人のことも理解できない。

そうした状況では、どんなに高度な専門知識があっても役には立たないだろう。

たとえば、異性の本心を見抜くことができれば、あなたは大好きな人を高確率で射止めることができるようになるだろう。

恋人や恋人相手の本音がわからなければ、肝心なところですれ違い、心が離れてしまいかねない。

また、職場で同僚とわかり合えなければ、最悪の場合、いじめや人間関係のいざこざが起こってしまう。

相手が本当に望んでいることや隠された本音がわかれば、ビジネスの場では、有利に物事を動かすことができるようになるだろう。

人生を豊かなものにするために必要なのが、「しぐさ」から相手の心を読む技術

「ボディー・リーディング」だ。

本書を使えば、あなたも今日から「しぐさ」で人の心が読めるようになるのだ。

この本を使うか使わないか―それは、あなた次第だ。

と述べています。

それでは、私たちは「しぐさ」からいったい何を見抜くことができるのでしょうか

相手があなたをどう思っているか見抜く5つの方法

トルステン・ハーフェナーさんによると、次の5つの方法を身につけると、

  • 周りの人たちが何を考えているのか
  • 特に自分をどう思っているのか

を見抜くことができるようになるそうです。

その方法とは、

  1. 「表情」から「感情」を見抜く
  2. 「手」の動きで何を大切にしているかわかる
  3. 「歩き方」で心の状態を知る
  4. 「距離」であなたを好きかわかる
  5. 「服装」で自我を見抜く

になります。

具体的には、

①「表情」から「感情」を見抜く

表情には、その人の感情がつぶさに表れるそうです。人間には44個もの筋肉があって、それらが組み合わさって動くことで表情が生まれるみたいです。この非言語コミュニケーションの先駆者としてポール・エクマンが知られてます。

ポール・エクマンによると、基本的な感情を示す表情は、人間の遺伝子に組み込まれているそうです。

喜び、幸せ、驚き、軽蔑、恐怖、嫌悪、怒り、悲しみを示す表情は世界共通となっているようです。

こうしたことからも感情は本能的なものであることがわかります。

当ブログでも以前にポールエクマン「表情分析入門」を取り上げました。


参考
表情分析入門It’s her

②「手」の動きで何を大切にしているかわかる

私たちが話しながら手を動かすことが多いのには理由があるそうです。

その理由とは、脳内で言葉をつかさどる部位と手の動きをつかさどる部位が同じエリアにあるからだそうです。

たとえば、大事な書類を手で指し示すのは、その重要性をよりはっきりさせるためになるそうです。

③「歩き方」で心の状態を知る

ただ歩いたり立ったり座ったりするだけでも、そのときの気分や、ものの考え方といった情報を出してしまうそうです。

その理由としては、私たちの身体は思考の影響を受けているからだそうです。

実際に人間の体内では、感情に応じてさまざまなホルモンが分泌されているようです。

④「距離」であなたを好きかわかる

人と人がコミュニケーションをとる場面ではさまざまな距離があるそうです。

たとえば他人同士、恋人同士のときには両者の距離がまったく異なっています。

私たちは普段から本能的にその場の全員が心地よく感じるくらいの距離を保とうとするそうです。

そのため、もし誰かが、あなたとの距離を縮めてきたら、その人はあなたに好感をもっているかもしれない、と考えることができるそうです。

⑤「服装」で自我を見抜く

服装やアクセサリーもまた、文化的な形で表現された身体言語になるそうです。

着る服を選ぶことで、私たちは自分がどんな人間に見てもらいたいかも選択しているそうです。

服装によって、相手は私たちに何かを伝えようとしているそうです。

伝えたい内容は「自分がある特定のグループに属していること」、「お金持ちであること」、もしくは「他人にどう思われようと気にしない人間であること」かもしれません。

それでは、こうした5つの方法を具体的に使うにはどうすればいいのでしょうか

相手があなたを好きか見分ける方法

トルステン・ハーフェナーさんによると、身体言語とボディ・リーディングで大事なのは、

  • 些細な点にいかに意識を向けるのか

になってくるそうです。

具体的には、

身体言語とボディ・リーディングでは、すべてのヒントは目の前にある。

相手は自分の本心をあらゆるシグナルによってあなたに伝えているのだ。

あとはあなたが、どこに「注目すべきか」を知るだけでいい。

そうすれば相手の心を読むことはずっと簡単になる。

と述べています。

相手をよく観察することが大切になってきます。

注意深く観察できるようになると、本書で紹介されている

  • 彼女がわずか80センチの距離まで近づいてきたワケ
  • デート中に彼女が髪の毛ばかり触っているのは、なぜ?

といった些細な疑問の理由が分かるようになります。

特に本書では、トルステン・ハーフェナーさん自身が行きつけのレストランで目にするカップルを細かく観察していく様子が魅力的でした。それはあたかも自分がその席に居合わせているかのように感じられました。

デートをしているときの女性の身振りや表情がその時々でどのように解釈されるのかが非常に面白かったです。

  • 男女がつき合っているかどうかを一瞬で見分ける方法

を読んだときには、どこに注目すればいいのかがよく分かりました。

  • 相手の「足」を見れば、あなたを好きかわかる
  • グラスを置く位置で、相手との距離を縮められる
  • 女性が男性よりも「手」を見る理由

こういった要素は今日から実践できることなので知っていて損はないと思います。

また、

  • 合コンで魅力的なしぐさ、絶対にやってはいけないしぐさ
  • ナンパに成功した男性に共通する「しぐさ」

という項目では、どのような振る舞いやしぐさをしていくことが重要な要素になっていくのかが論理的に理解できました。

  • 「声をかけてOK」なのは、どんなとき?

ここでは、女性の微かなシグナルが一番大事なことなんだな、と感じました。

  • 恋がはじまる3つのサイン

では、女性に出会ってから主に3つのアプローチで、

女性が男性を気に入っているかどうかを見分け

そして、恋がはじまる距離の縮め方に移っていく点はすんなりと分かりました。

本書の巻末には、

「しぐさ」で本音を見抜くための辞典

がついていますので、「しぐさ」を身につける上では欠かせない1冊となっています。

そこらへんの恋愛教材?(読んだことがないのでイメージでしかわかりませんが)よりも科学的な根拠に裏づけられているのでよっぽど役に立つと思います。

参考にしてみてくさい。

<追記>

他にもトルステン・ハーフェナーさんの記事があるので参考にしてみてください。

この本の評価
読みやすさ
(4.5)
面白さ
(5.0)
デザインの美しさ
(4.5)
値段
(5.0)
コレクション性
(4.5)
総合評価
(4.5)
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