影響力の心理

みなさんは自分が周囲にどれほどの影響力を及ぼしているのかご存知ですか?

もしくは自分がどれほど周囲から影響を受けていると思いますか?

そんな影響力を支配することができればどんなメリットが私たちにはあるのでしょうか。

今回は、人間関係におけるストレスをなくし、その場の流れを自分の望む方向に導くことのできる「影響力」について学んでみましょう。

紹介するのはヘンリック・フェキセウスさんの著書『影響力の心理』です。

 

本書を読むことで、

  • 人は、何秒で他人を信用するのか?
  • どうしてあの人の思い通りに事が運ぶのか?
  • 場を支配する人は何をしているのか?

といった疑問が明らかになっていきます。

ヘンリック・フェキセウス

1971年9月21日スウェーデンのオレブロで生まれる。

小学校入学と同時にマジックの世界にのめり込む。

10代の頃、マジックが潜在意識下で他人の思考や行動を操作するツールになることに気付き、神経言語プログラミング(NLP)、ヒプノシス(催眠)、演技、マジック、心理学などのコミュニケーション・メンタル技術を次々に学んでいった。

さらには、メディア、広告、プロパガンダ、ミーム学による影響の分析へと歩みを進め、著書7冊は国内で累計50万部以上に達している。

現在、妻と2人の子どもとストックホルム在住。

 

影響力とは

 

 

ヘンリック・フェキセウスさんによると、本書における『影響力』とは、

  1. 影響力の心理テクニックは、あなたに強力なパワーを与えるとともに、どんな状況でも他者に支配されないためのものです。
  2. 影響力の特徴とは、それを最大限に発揮すると、周囲の人があなたを勝たせようとしてくることです。あなたは、上司やライバルよりも、ずっと楽しく、争いのない平和な人生を送ることになるでしょう。

と定義しています。

それでは、この影響力はどのような仕組みになっているのでしょうか。

その一例をいくつか紹介します。

「信じやすい情報」にある4つの特徴

 

ヘンリック・フェキセウスさんによると、同じ内容の発言を繰り返し聞かせると、それは「真実」になるそうです。

その理由は、

  1. 私たちの脳は、繰り返し聞かされた情報を処理しやすいと感じる。
  2. 「わかりやすい情報」ほど、真実だと思いやすい

といった私たちの脳の傾向にあるそうです。

このテクニックは、すでに世の中にある優れた情報をアレンジして自分の広告に使うのにとても有効だとされています。

では、具体的にどのような方法なのでしょうか

結論を述べると、

 

  1. 覚えやすい名前をつける
  2. 耳に心地好い音にする
  3. 無用な飾りを捨て、読みやすくする
  4. 相手自身に考えさせない

になります。

それぞれを詳しく見ると、

①覚えやすい名前をつける

これはまず大切にするべきことだそうです。独特で面白い名前は楽しいかもしれませんが、あまりにも変わった名前は信頼度を損なう可能性があるみたいです。

その一例として、言いにくい名前のサプリメントのほうが、言いやすいサプリメントよりも早く廃れるそうです。

 

②耳に心地よい音にする

ラジオのコマーシャルでよく使われているように、語呂合わせをすることも真実らしく思わせるテクニックになるそうです。

実際に心理学者や記憶の専門家たちによると、新しい情報は、すでに頭の中にできあがっている思考プロセスと結びつくことで記憶に定着しやすくなるみたいです。

これは音楽やメロディにも同じ効果があるといわれてます。

つまり、「覚えやすい言葉」は記憶を助けるだけでなく、「信じやすくなる」ということになるそうです。

 

③無用な飾りを捨て、読みやすくする

ヘンリック・フェキセウスさんによると、多くの人はいろんな装飾機能を使ってしまうという過ちを犯しているそうです。文字をレインボーにしたり、複雑なフォントを使ってみたり、見出しの文字をツイストさせたり―このように見た目を派手にすればするほど、真剣に受け取ってもらう可能性を損ねることになるそうです。

 

④相手自身に考えさせない

よくセールスで用いられる心理学では、「製品を買う理由は顧客に考えさせるべきだ」とありますが、ヘンリック・フェキセウス さんによると、こちらが売りたいと思っている商品の優れているポイントをいくつか見せて、あたかも顧客自信が競合他社よりもいい製品だと「自分で」考えたように思わせるのが賢い戦略になるそうです。

しかし実際のところ、この作戦は「わかりやすい情報」の原則に反するだけではなく、私たちは製品の利点について考えるのが面倒な傾向にあることから賢明とはいえないそうです。

そのため、相手に「他者の製品が優れている理由を10個」考えさせることで、相手よりもこちらの製品を選ぶほうが賢明だと思ってもらったほうが効果的になるそうです。

このように、信じやすい情報には4つの特徴があります。

その他にも影響力の仕組みとして、

  • 選択肢が少ないほうが売れるワケ
  • 「弱み」を見せたほうが信頼される
  • 影響力を持っている人の振る舞い方

などが紹介されています。

第2章では、どうしてあの人の思い通りに事が運ぶのか、に焦点を当て、

  • 賛同されると「受け入れられた」と感じる
  • 「ネガティブな意見」を先にもってきたほうがいいワケ
  • 「本当の望み」を引き出す質問法

などが紹介されています。

第3章では、応援されるリーダーはどこが違うのかからはじまり、

  • 「贈り物の価値」は渡し方で変わる
  • 共通点があると影響力が格段に上がる
  • 初対面で必ず好感を持たれる振る舞い方

などがあります。個人的には「助けてあげた人」を好きになる心理という項目が面白かったです。

最後の4章では、

  • 怒っている相手に対処するときに大切なこと
  • 何か頼むときには、まず相手の利益を伝えてから
  • 攻撃を無効化する二つの方法

などといったように、ライバルからの攻撃をかわす方法が盛り込まれています。

本書に約60もの影響力をもつ心理的テクニックが余すことなく盛り込まれているので、

学校や職場、友人、家族での人間関係を今よりももっと良くしたい、と思う方には必読の本となっています。

読みやすい文章で書かれているのですらすら読めます。

ぜひ手にとってみてください。

この本の評価
読みやすさ
(5.0)
面白さ
(5.0)
デザインの美しさ
(4.5)
値段
(4.0)
コレクション性
(4.5)
総合評価
(4.5)

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