新しく外国語を勉強することを決意したり、
あるいは再び英語を勉強したいと思うようになると、
教材を購入することを前向きに検討します。
そしてそのとき私たちは、どんな教材を選べばいいんだろう、と思います。
みなさんはどんな教材が理想的だと思いますか?
- 発音が学べる。
- 語彙がしっかりしている。
- 文法の解説がわかりやすい。
といったように、人それぞれだとは思いますが、
いったい外国語を勉強する上では、私たちはどのような教材を選ぶべきなのでしょうか
今回は千野栄一さんの著書『外国語上達法』を読んでいきます。
千野栄一
1932-2002。言語学者。東京外国語大学名誉教授。
専門は言語学、チェコ語およびロシア語などのスラブ語学。
著書に『言語学への開かれた扉』、『言語学のたのしみ』、『注文の多い言語学』
外国語上達にはコツがある
千野栄一さんによりますと、何カ国語もマスターした人々の間にはいくつかの共通の特徴があるそうです。
それはけっして才能の差によるものではなく、習得の方法に問題があるそうです。
では、私たちがうまく外国語を身に着けていくためには何が必要なのでしょうか。
上達に必要なのは時間とお金
千野栄一さんによりますと、外国語を習得する上で、まず必要になってくるのは十分な時間とお金になってくるそうです。
そしてその上で次のことが必要になってきます。
- 少しずつでも繰り返す
- 覚えるのは語彙と文法
では、語彙と文法を学びながら復習もしていくことがわかりましたが、
それらを学ぶには何が必要になるのでしょうか。
千野栄一さんによりますと、外国語を学んでいく上では、
- いい教科書
- いい教師
- いい辞書
が必要になるそうです。
よい教科書
初めて外国語を習得する際には以下の点に注意するといいそうです。
- 語学書は薄くなければならない
- 頻度の高い語彙の盛り込まれた本
- 重要性と難易度―文法項目の配列
- 繰り返して学びやすい教科書
- まとまりのある文、実用的な文
いい教師
外国語を身に着ける上では、次のような先生を探すといいそうです。
- その言語の語学の専門家
- 教え方が上手
- 単語と文法を少しずつ確実に教えてくれる。
- 熱意がある。
いい辞書
それではいい辞書とはどういったものなのでしょうか。
- 探している語が出ている辞書
- その語に、自分の読んでいるテキストに合う訳の出ている辞書
- 訳の他にも、必要とする文法的事項が出ている辞書
- 熟語と一般にいわれている、語以上のレベルで現われる用法がよく出ている辞書
- よい用例があがっている辞書
- 読みやすく、興味を持たせるように作られている辞書
- 引きやすい辞書
- 持ち運びに便利な辞書
- 値段の安い辞書
千野栄一さんによると、これらの資格をできるだけ多く備えている辞書がいいようです。
これまでのことから外国語を習得する上では第一にお金と時間が必要であることがわかりました。
そして外国語を学ぶ環境では、いい教科書、いい教師、いい辞書を選択することが重大な要素になってくることもわかりました。
本書では、それ以外にも
- 発音
- 会話
- レアリア(文化・歴史的背景)
などについて言及されています。
正しい方法、正しい手順で効率よく語学を身に着けていきたい人にはおすすめの一冊です。

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