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前回、トルステン・ハーフェナーの著書『青い象のことだけは考えないで!』では、
思考を操作する方法を学んでいきました。
そこで私たちはいかに自分の思考が縛られているのかを明らかにされました。
そして今回は『心を上手にする方法』を読んでいきます。
トルステン・ハーフェナー
1972年、ドイツ・ザールブリュッケン生まれ。ザールブリュッケン大学およびカリフォルニア州モントーレの大学で翻訳と通訳を学び、英語とフランス語の通訳の資格を取得する。卒業後、身体言語を読み解くことで人の思考や感情を解釈する能力を磨く。
現在、マインド・リーダーとしてステージショーを行うほか、講演会やセミナーを開催し、テレビやラジオにも多数出演して絶大な人気を博している。
初の著書である本書は35万部を超えるベストセラーとなり、世界10カ国以上で翻訳されている。
第一印象は外見がつくる
私たちは初対面で相手がどのような人物か判断するときに外見を基準にする傾向があるそうです。
そしてそこで抱いた第一印象はなかなか変わることのないものとなってしまいます。
その上でトルステン・ハーフェナーは次のようなたとえをあげています。
たとえば、ビジネスで非常に成功している人物を想像してみてほしい。
想像した人物は、太った初老の男性ではないだろう。
おそらく、引き締まった体つきでオーダーメイドスーツを着た、小ざっぱりしたいでたちの三十五歳から四十五歳くらいの経営者ではないだろうか。
そしてある調査によると、私たちはある特定の性格や特徴と、特定の外見を結びつけているそうです。
たとえば、ふっくらしている人は優しそうだとか、穏やかな性格をしているといったものです。
このように第一印象は、外見によって決まってしまうそうです。
そこでトルステン・ハーフェナーは次のように言っています。
第一印象を変えたいなら、「外見」を変えなさい
その理由としては、外見には、その人について何かを知る手がかりがあるからだそうです。
そして私たちもまた、相手の外見に影響を受けているみたいです。
そのため、私たちは外見の細部に注意を払う必要があるそうです。
実際に、トルステン・ハーフェナーはショーで次の点に注目しているそうです。
- 服装はスーツか、それともジーンズにスニーカーか。スーツなら新しいスーツを着ているのか。
- 握手して挨拶するときは、特に手に注目する。肌はなめらかか。ざらざらしているか。手入れしてある手なら、オフィスワークに従事している。医師や弁護士、銀行員、もしくは役所か代理店勤めかもしれない。
- 相手が身につけているアクセサリーや装飾品は多くのことを教えてくれる。イニシャルや名前をデザインしたネックレスをしていないだろうか。結婚指輪をはめているだろうか。
- どんな時計をはめているか。ロレックスだろうか? スウォッチだろうか?
そしてより相手の情報を得たければ、細かい部分に注目しようと述べています。
その細かい部分とは、次のようになります。
- 相手の話し方…言葉を選んで話すのか、ざっくばらんに話すのか。方言はあるか。
- 身ぶり…大きな影響力をもつ人の動作は、通常、堂々としている。
- 体格…体調がよくて体をよく鍛えている人は、いつも活動的である。おそらく夜は家でテレビを見るよりも、趣味に打ち込むほうが好きだろう。だからたぶん、シリーズもののテレビ番組をよく知らない。その人の筋肉はどんなつき方をしているだろうか。テニス選手のようだろうか、ダンサーのようだろうか。
- アクセサリーや装飾品…十字架のような、信仰を表す印のアクセサリーを首につけていないだろうか。どんなピアスをしているだろうか。
トルステン・ハーフェナーによると、これらはほんの一例であり、少し練習すれば、私たちも目の前の人のことを表しているさまざまな要素に気づくようになるそうです。
「身体」を見れば、「心の内」がわかる
これまでのことから、私たちは第一印象がどれだけ多くのことを語るのか学びました。
ですが、これはあくまで外見だけの話でしかありません。
私たちの身体は何を語るのでしょうか。
本書では、私たちの身体が外見以上に多くのことを語っていることを伝えてくれます。
たとえば次のようなものです。
- 目が動いた方向によってわかる、これだけのこと
- 「目の動き」から心を透視するための練習
- 相手と親密になるための「視線」の使い方
- 「つくり笑い」かどうかは、持続時間と目を見ればいい
- 相手と同じ姿勢をとる「ミラーリング」効果
- 自分の首を見せるのは「誘っている」サイン
- 「肩と腕」のサイン
- 手を開いているなら「友好的」、閉じているなら「懐疑的」
こうした要素を実際に日々の生活で活かすことで、新しい発見があると思います。
そして本書では、外見、身体による心の透視だけではなく、
私たちがうまく相手と関係を築いていく際に必要となるテクニックが盛り込まれています。
- 「相手の名前」を呼ぶことの重要性
- 好奇心をかき立てる「否定の言葉」を効果的に使う
- 相手の考えを操るための言語テクニック
- まったく知らない相手でも「よく知っている」と信じ込ませる方法
- 絶対に相手の興味を惹くことができる「七つのテーマ」
今まで以上によりよい人間関係を築きたい
と思っている方にはオススメです。
<追記>
他にもトルステン・ハーフェナーさんの記事を書いたので読んでみてください。

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