美人の正体 レビュー

WHY CAN THE BEAUTY TAKE IT ALL? 

さてみなさん、美人って何でしょう?

 

美人といえば、顔がよくて、スタイルがよくて頭もいい。だけど性格はよくない。

私たちはこんなイメージを抱きがちです。



そして男性は女性を外見で判断する一方、女性は男性の見た目を気にしないというような話も聞きます。

こうした外見的魅力を心理学の観点から研究した本が『美人の正体』です。

越智啓太

法政大学文学部心理学科教授。専門はプロファイリングや虚偽検出の犯罪捜査への心理学の応用。それと同時に恋愛や魅力に関する研究も進行中。著書は『犯罪捜査の心理学』、『Progress&Application 犯罪心理学』など多数。

 

恋愛において外見はどれくらい重要なのか?

 

 

テレビや雑誌などでタレントや有名人が「好きなタイプはどういう人ですか?」と質問されたときに

「顔で選びます」と答える人はいません。

ですがその一方で私たちは自分の外見に悩みをもっています。

なぜ二重まぶたじゃないんだろう、なぜ鼻が低いんだろう、といった悩みです。

結局は顔なの性格なの? と誰もが思ったことがあるはずです。

 

その研究を行ったのがウォルスターらのコンピューターデート実験です。

この実験はとてもシンプルなものでした。

恋人のいない男女をたくさん引き合わせ、カップルを作ってデートさせ、誰がモテるのかを検討するのです。

そしてその結果、「性格のいい人」がモテれば、交際には顔よりも性格が重視され、反対に「顔のいい人」がモテれば性格よりも外見が重要視されることになります。

この実験は1966年にミネソタ大学の研究者であるウォルターらによって行われました。

舞台は大学の初年度の学生向けに行った「出会い系」パーティーです。

このパーティで参加者(学生)は「このパーティーでは、コンピューターがあなたに最適なパートナーを探してくれます」という名目で集められました。参加者は受付に行くと、性格検査を受けさせられます。ですがこれは建前でした。実はこの実験ではパートナーはコンピューターが選んだ最適な人ではなく、ランダムに組み合わされていたのです。ただし、身長だけは男性のほうが女性よりも高くなるように調整されていました。

そして参加者は2人でペアになって2時間半ほどのパーティーに参加することになります。パーティーを楽しんだ後、参加者は個別に呼び出され、このときパートナーになった相手と「もう一度デートしたいか?」について実験者から尋ねられました。

その結果は次のようになりました。

なんと、性格に関して言えば、社会的内向性(内気か)、性度(男らしさ、女らしさ)、社会的関係性(社会的つながりを重要視するか)、自己受容性(自分を受け入れているか)の各尺度とモテ度の相関はほとんどなかったのです!

 

つまり、性格の良し悪しはモテ度とは関係ありません。また、成績の相対的位置や学業テストも、モテ度とはほとんど関係はありませんでした。

じゃあ、外見的魅力は?

果たして外見的魅力の評定値は「デートしたいと思われたか」に相関があったのでしょうか?

その結果は…

ある人のモテ度は性格や成績などではなく、外見的な魅力のみと関係していました。

私たちにとってはとてもショッキングな結果です。

そこで私たちは外見で勝てなければ中身で勝負するしかないと思いがちです。

 

美人は性格が良いと思われる理由

 

ウォルターらの実験によって恋愛においては外見的魅力の影響が大きいことが明らかになりました。

その理由としては次のことがあげられます。

  1. 外見的に魅力のある人は、性格的にも能力的にも優れていると考えてしまう傾向がある。
  2. ファーストインプレッション(第一印象)は変化しにくい。
  3. 美人・ハンサムの好印象は長続きする。

これは私たちの心の中には「最初に形成された印象はできるだけ変えないようにしよう」というバイアスがかかっているからだと言われています。

実際のところ美人は性格がいいのか?

 

実は心理学の世界では、昔から外見的魅力と性格の関係について実証的な研究が行われてきたそうです。

イエール大学のファインゴールド(1992)はそういった145本の論文を集めて分析をしました。

その結果、外見的魅力の高い人は低い人に比べて、より孤独感が少なく、より人気があり、より社会的スキルがあることが明らかになりました。

つまり、「美人のほうが性格が良い」ということです

 

≪まとめ≫

  1. 恋愛においては性格よりも外見が重要である。
  2. 美人は性格が良いといわれる理由は第一印象によるもの。
  3. 美人は性格がいい。

というように、美人は恋愛で得することがわかりました。

ですが私たちのような人はいったいどうすればいいのか?

恋愛を諦めるしかないのでしょうか。

そんな問いかけにも本書は答えてくれます。

それ以外にも、

  • 魅力ある男性とは何か
  • 強い男はモテるのか?
  • なぜ恋人同士は似ているのか
  • 美人・ハンサムについての平均顔説
  • なぜウエストがくびれていることが魅力になるのか

などなど、恋愛をする上で重要なことが明らかにされていきます。

そして最後に、

美人・ハンサムじゃなくても大丈夫!

 

という救いの言葉があります。

実は美人・ハンサムであることは本当に幸せなのか。

外見的な魅力が高い人たちにも悩みがあるそうです。

そして美人・ハンサムでなくても幸せな恋ができる。

方法が書かれています。

美人の正体について知りたいだけではなく、

恋愛する上で自分を魅力的に見せたいすべての方にオススメできる本です。

他にも、

がありますので読んでみてください。

この本の評価
読みやすさ
(5.0)
面白さ
(4.5)
デザインの美しさ
(4.0)
値段
(3.0)
コレクション性
(3.0)
総合評価
(4.5)

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